2013年5月26日日曜日

(福島の事故による健康被害 (1/2)小児科医の報告』医学博士:アレックス・ローゼン博士から.IPPNWドイツ支部.) (福島の事故による健康被害(2/2)小児科医の報告』医学博士:アレックス・ローゼン博士から.IPPNWドイツ支部.)

2013年5月25日土曜日

ドイツ新聞. 福島は制護されていない - 数え切れないほどの危険性が依然として存在している. http://de.sott.net/article/10084-Normalitat-in-Fukushima-gibt-es-nicht-Unzahlige-Gefahren-immer-noch-vorhanden 福島原発がメルトダウンしてからほぼ2年.原発事故の事は,新聞の記事から消えてしまった. 東電は常に福島原発が制護されている印象を与えるので,原発災害の異常な状況が,日本では普通となってしまっている. 福島原子力発電所第一の周辺地域20キロは放棄された住宅、学校、幼稚園,バリケード、、使用されなくなった鉄道路線、防護服,労働者の呼吸マスク、放棄されたショッピングセンター などがある, この地域は永久的に緊急状態にあり,公から,密閉された場所である. 何が起きたか,見に行くことも聞くことも、すべて東電が決定している。 ジャーナリスト、政治家や国際原子力機関(IAEA)の高官も,東京電力の了解なしで,誰も原子炉の状態を見に行くことができない. このことは,福島原発第1が,正常の状態に,ほど遠いと,明らかに示している. 我々はいくつかの死の町を通過した.バスの中で,東電の広報担当者が,放射線量を教えてくれた.  いくつかの地域は、数時間,家に戻れることができるような低い線量である.でも,そこには,誰も人が居なかった. この地域を見て,チェルノブイリの思い出がよみがえった.  東電の広報担当者が、建物,道路, 畑、森,草原の除染の話しをしてくれた.だが,彼らは,まだ,解決策を見つけていない. バスは30分かかって,我々は,原子力発電所に到着した.  "致死量" 最初に訪ずれたのは,耐震緊急コントロールセンターである. この建て屋は 災害の半年前に完成された. ここでは中央制御室が配置されており、破損した1号機から4号機と、停止されている5号機と6号機を監視している. 24人の男性たちは,コンピュータの前に座って,原子炉の放射線量,水位,温度などを監視している. 3号基の格納容器内の水位のデータ(1部分)など,今日まで,まだ,表示されていない状態である. 破壊された建物の間にある巨大な建設用クレーン、又,損傷した原子炉,各原子炉の,現在の放射線量を見れば,正常には,ほど遠い状態である. 原子炉3号機は,放射線量が毎時3.5シーベルトで致死量である. これらの状況を見て,我々,訪問者は防護服を身に着けることに驚かなかった. 東電から与えられた2枚の靴下をはき,布手袋の上にゴム手袋をはめ,そこをテープで密封し, 頭に布のフードをまとい,呼吸マスクなどをつけたが,放射線を避けるのに役立つが,十分ではないと言える. そして,衣服,身体に放射性粒子が付き,危険である. "水の問題" 発電所敷地内には曲がった電柱、引き裂かれたパイプ、、ホース、ポンプ,数機の建設用クレーン、破壊された建物の瓦礫, 多数の巨大なタンクなどがあった. これらのタンクに保管されている放射線汚染水の膨大な量は、現在まで25万立方メートルである. 毎日,さらに800立方メートル増加している.  そして,地下水400立方メートルが、原子発電所内の裏の丘から毎日崩壊した原子炉建て屋に流れ込み、それによって、そこが汚染されている。         又,加えて,原子炉1号機から3号基まで,核燃料を冷却するために毎日,400立方メートルの水が必要である. 水から,いくつかの放射線が除去されたが,特にトリチウムは除去することはできない. 東電の広報担当者は汚染水の膨大な量は、現在最大の問題の一つであると話した. 東電は,原子炉建て屋に水が流れ込むのを,今年中に,停止したいと話していたが,それが成功するかどうかは不明である。 第二の深刻な問題は、原子炉4号基である.  建物の五階の使用済燃料プール内に核燃料棒が運ばれ,一時的に保管されている. 新しい災害(地震)が起きれば,最大に危険であると,多くの専門家の意見である.   使用済燃料プール内は1500本以上の核燃料棒が保管されている.  鉄の支柱とコンクリートの壁で、強制された. だが,新しい大地震が起きれば、建て屋全体が崩壊される可能性があり、また,使用済燃料プールから水が漏れる可能性がある. したがって東電は、使用済燃料プールから,核燃料棒を取り出そうと試している. 原発炉の横に、安全システムと精巧なクレーン付きの新しい建物がつくられる。 第一の柱は既に建っている。しかし、地面は十分安定しているかどうか懸念される。また、2011年3月の福島原発の爆発で、金属部品は、使用済燃料プール内に落ちており, 核燃料棒が破損した可能性があり、核燃料棒の除去は非常に困難である。 第三の重要な問題は原子炉3号機の屋根の上に,ねじれた鉄骨の桟があるのが遠くから見えた. この下に,使用済み核燃料が、冷却プールに格納されている.鉄の破片もプールの中に落ちている. 最大の危険は、原子炉格納容器のさらに下にある.溶解した核燃料は高い放射線を放出している. 人間が働けない状態である. 誰も正確な状態と核燃料の状態を知ることが出来なく、また,原子炉格納容器内の水位も測定できない状態である. 我々が3号基の側をバスで通り過ぎた時、バスの運転手は高放射線のため,運転スピ-ドを早めた. "隠れた危険性" 危険性とリスクが,これらの原子炉に示されている. 例えば,1号基は、、鋼鉄と人口樹脂で構築され、数ヶ月内に囲まれるようになる. 囲まれた下は,破壊されており,数百の核棒燃料が、冷却プールに格納されており,また,内部に溶解された核燃料があり,常に水で冷却する必要がある. 2号機は水素爆発はしなかった、外部は無事である.しかし,2011年3月で核燃料は溶解し、絶えず冷却しなければならない状態である. **福島の原発事故はまだ終わっていない.危険は排除されていない.** 放射線で汚染された土地の問題だけではなく,原発自体が非常に問題である. 約20,000の人々が,福島原発で瓦礫の片ずけ,原子炉を安定させるため、事故を防止するため,働いている. 別の大地震が、別の津波が起これば,これらすべての努力は破滅し、新たに大きな原発事故を発生させるのに十分である. 東電と日本政府は外部に制護状態だと報道しているが,緊急状態であるのに,制護とはいえない.

2013年5月24日金曜日

5/20ふくしま集団疎開裁判の会 ヤブロコフ博士 郡山講演会 文字おこし(講演部分) http://blog.goo.ne.jp/flyhigh_2012/e/c2ddc3b148e8f37b1b4ea74152d1cc22?fm=rss ふくしま集団疎開裁判の会 郡山連続講演会【第2回 チェルノブイリ被害の全貌~福島への教訓】 講師 アレクセイ・V・ヤブロコフ博士. こんばんは。今日は書を出してくださいましてどうもありがとうございます。皆様と一緒にこの場にいることができるということを嬉しく思います。ではこの本がそもそも誕生した経緯というものを少しお話しをさせていただきます。 2005年つまりチェルノブイリの事故から20年経とうとしている時でありますけれども、IAEA国際原子力機関そしてWHO世界保健機関がチェルノブイリ事故の報告書という大変厚い本、報告書を出しました。その報告書に書かれていたことというのが、私を含めた私の友人達が、自分の目で見、自分の耳で聞いてきたことと余りにかけ離れていたということに驚いたわけであります。 そこで私たちは、自分たちで独自の本を書こうということを決意いたしました。私はソビエト時代から国会議員を努め、そしてもともと生物学者であります。またロシアという自分の国の市民であるという自覚を持っています。 そして私が友人と呼んでいる人たちでありますけれども、例えばワシーリ・ネステレンコという人がいます。この人は物理学者であり、ソビエト時代の移動式の原子炉というものが設計された時の、設計の総責任者を努めた人であります。 そういった人たち特にこのワシーリ・ネステレンコさんと一緒に、中心になって自分たちで(聞き取り不能)できたこと、そういう事実をまとめた本を作ろうと決意したわけであります。その後、福島の原発で事故が起きたわけであります。そしてあの事故、それ以降の日本で起きていること、状況ということはチェルノブイリの事故のあとにソ連で起きたことの繰り返しであるという点があまりにも多いわけであります。そこでチェルノブイリの教訓ということを今一度私たちが思い出し、そして噛み締めるということはとても大きな意味があるのではないかと今私は思っています。 さて、日本語版が先日出たわけであります。沢山の方が翻訳をしてくださいました。その翻訳に従事してくださった人々、ひとりひとりに深く心からのお礼を申し上げたいと思います。純粋に翻訳の期間だけで1年半かかったという大きな作業であり、とても忍耐強く作業をしてくださいました。そしてまたこの本を日本語で日本で出してくれた日本の出版社にも心からお礼を言いたいと思います。 さて、今日のこの会に参加してくださっている皆様には、主催者のみなさまから私の以前の報告のスライド集というものを日本語にして配布をしていただいております。これは私が今日講演するにあたりまして大いに助かるものでありますので、チェルノブイリのことについてはもちろんお話をしたいと思いますけれども、福島、そして今後福島を含めて、日本でどうなるのか、何をすればいいのかということにより多くの時間を割く講演会にしたいと思います。 さて、これから私は座ってお話をさせていただきたいと思います。足の膝が痛みますので。長く立っているとちょっと辛いので座ってお話をさせてください。 さて、私たちがこの本を作るにあたりまして、参考にしたもともとの文書の数でありますけれども、チェルノブイリについて4万点あるいはそれ以上の本というものが出されていますけれども、当然その全てを把握する、目を通すというのは不可能でありました。しかしそのうちの5千点に関しては私たちは実際に参考にしました。 そしてチェルノブイリの事故以降、世界で出版された、チェルノブイリの事故その影響についての本という中でも最も幅の広いものを網羅した本というのが私たちの本であるということを自負しております。 そしてこの日本語版でありますけれども、本を手にとった方は既にお分かりかと思いますけれども、索引がありません。これは残念なことでありますけれども索引を作るということは、技術的にも難しいことでありますし、またページ数が増えてしまうということで出版社の方からのいろいろな意見もあったというふうに聞いておりますが、しかし電子の形で、ネットを参考にすれば索引を見ることができるというふうに今後の作業でしていってくれるという話を聞いています。 索引(用語解説) https://docs.google.com/document/d/1xDRQv10iM84G3n5dkkVVrbHFBcQEQg__EtU_9vYhq_I/edit?pli=1 さてこれから私、具体的な例をいくつか挙げて説明をしたいと思います。この場で説明をする例はごく数が限られたものでありますけれども、本を見ていただければ非常にたくさんの例が載っているということが分かっていただけると思います。さてガンの罹病率でありますけれども、全世界で伸びている、増えているという事実は確かにあります。しかし放射線による汚染度が激しければ激しいほど、ガンの罹病率が高いということはこの数字が示しています。これは岩波の本の140pに挙げられている図6.2であります。 さて、こちらはチェルノブイリの事故のあとの甲状腺のガンの罹病率ということで、ベラルーシの例になっております。いま左下のグラフで説明をしたわけでありますけれども、これは岩波の本では139pの図の6.1ということになっておりまして、この直線になっているのが、甲状腺がんの発症の推測の伸びで、将来こうなるという推測の数字であったわけであります。実際どうだったかと言いますと、その上になっていますね。白い丸い点を結んだという状態になっております。従ってもともとの予測よりもはるかに伸びた、発症の数が増えたわけです。 こちらは岩波の本の158pの図の6.21 乳がんの罹病率でありますけれども、チェルノブイリ以降の汚染に関しましても、汚染の著しい地域、それほどでもない地域といって、地域ごとにスポット状も含めて異なっておりまして、日本でも福島以降、汚染の状況というのは各地域によって異なっているわけであります。このグラフが示しているのは、この上の大変にガンの罹病率が伸びている州、日本の県に当たりますけれども、そこは汚染が著しかったところであります。従って汚染が著しいところでは、乳がんの罹病率もはるかに高くなっているということを事実があらわしているわけであります。 さてチェルノブイリ以降でありますけれども、罹病率が高まったというのは、癌がもちろんそうでありますけれども、癌による罹病率の高まりというのは、すべての罹病率の高まりの中の10~15%に過ぎません。つまり癌以外の病気の罹病率、発生率というのも、チェルノブイリ以降は高くなり、これは日本でも同じ状況になると私たちは考えています。 これは岩波の本では97pに載せられています図5.9、ロシアの一つの州を例にとった流産率の比較であります。これはリクビダートルとロシアで呼ばれているのが、チェルノブイリの発電所の事故のあと事故処理に当たった人たちのことであります。 そのロシアのひとつの州における、リクビダートルの家庭における流産率とその州の平均の数字を比較したものであります。そして見てみますと、このリクビダートルの家庭においては、最初の年は流産率が非常に高くて、そして通常の平均の数字までに戻るには5年~6年かかったのであります。このソビエトのチェルノブイリの事故以降、事故処理に当たったリクビダートルという人たちは医学的な健康追跡調査がかなり良く行われて、またデータもきちんと残っていたというケースであります。 これは先天性の発生異常ということで、大変に悲しい事実であるわけですけれども、これはウクライナのある地区でありますので、州、日本の県に当たるものの中のまたもうひとつ小さい地域ということで、これは具体的にルギヌイ地区というところで、人口2万人のところであります。そこで生まれた先天性の異常のある新生児の数の実数でありまして、86年4月のチェルノブイリ事故以前は、2万人あたり多くても5人のそういった子供たちが生まれていたわけですけれども、チェルノブイリの事故以降ですけれども、急激にそういった先天性異常のある子供が生まれる実数が上がりました。そして事故から5年、6年経った1992年に著しく、そういった写真にみるような異常のある子供たちの生まれる数が増えました。そしてそれ以降も、事故以前よりは高い実数というのが出ているわけです。 さてこちらでありますけれども、先天性異常のもうひとつの例、21トリソミーつまりダウン症候群ということになります。これは岩波の本では65pに出ているものであります。上のグラフがベラルーシ、下のグラフが西ベルリンであります。これはチェルノブイリの事故のちょうど9ヶ月後に、ダウン症の子供が生まれる率というものが急激に高まったということがこのグラフそれぞれに示されています。そして事故から何年経ったあとでも、事故以前よりはダウン症の子供が生まれる率が高いということがこの数字で示されています。 そしてこちらは、チェルノブイリ以降に起きた健康障害、そして罹病率というものの中の水晶体の混濁、そして両方の目の水晶体が同時に混濁するというものであります。これはチェルノブイリの事故以降、このグラフに関しては、岩波の本の112pにあげられている、「ベラルーシの子供における両眼性の(両方の目の)水晶体の混濁」ということですけれども、この現象というのは日本でも必ず起きる、すでに起きているかもしれませんし、必ず起きると思いますので、こういった水晶体の混濁ということに関しても、子供さんたちに関して注意を払って下さい。 さて、こちら英語にはなっていますけれども、チェルノブイリの放射線照射に由来するところの障害というので、たとえば一番最初に書いてあるのが、血液と血管系の病気が出てくる、内分泌系の病気も出てきます。免疫系、呼吸器系、消化器系ということで、ほとんど体の全てにわたるところに障害が出てくるということが事実としてあがっています。 さてこちらは、岩波の本では171pに書かれております「乳児死亡率の変化」の異常な状態であります。 つまり1才未満の子供たちの死亡率ということで、左側のグラフがドイツ、右側がポーランドであります。両方ともソビエトではないヨーロッパの国ということになりますけれども、それぞれチェルノブイリの事故から1年後になりますけれども、この乳児の死亡率というものが異常に高くなっているというのがこの斜線でかかれているところであります。 これは統計的にとられた数字ということ、そして予測の数字というのが横の点線で書いてあるわけですけれども、予測の許容範囲の最大数字、それをはるかに超える乳児死亡率というものが出てきたのが、チェルノブイリの事故から1年後であります。 さてこちらもまた、新生児の死亡率ということで、岩波の本では171p、172pにあげられているものです。先ほどお見せしたグラフというのは、学術的な報告書のグラフであります。 こちらに関しては4つの国、ノルウェー、スイス、スウェーデン、フィンランド、それぞれの国の政府が毎年出している国民の生活に関する統計という数字、それをグラフにしてみたものであります。それぞれの国で、実線そしてチェルノブイリの事故以降の何年間かは点線で書かれているのは、新生児の死亡率の予測図ということであります。 それぞれの国で新生児の死亡率は年々下がっていくということが予測されていて、チェルノブイリの事故以降の期間というのは、その予測通りになっている訳ですけれども、1986年のチェルノブイリの事故以降のおよそ5年~6年間というのは予測の数値よりもはるかに高い新生児の死亡率となっております。この直線が点線になってる部分の上の部分というのがその期間であります。 そして私たちはWHO世界保健機関に対しまして、チェルノブイリの事故以降、ヨーロッパのいくつもの国々において新生児の死亡率が異常に高くなった期間が明らかにあると、これを説明してくださいと求めているわけですけれども、いまだに回答はもらっていません。 さて、こちらの図でありますけれども、とても重要なグラフであると思います。岩波の本では179pに載っている図の7.22でありますけれども、これはロシアの6つの州、日本の県に相当する6つの、特にチェルノブイリの事故による汚染が著しかった州とそれ以外の地域というものをくらべたものでありますけれども、これはその死亡率をくらべたものであります。 これを見てみますと基準というものでありますけれども、1平方キロメートルあたり1キュリーというものをこえた地域においては、死亡率というものが非常に高いということを示しています。 そしてこちらのグラフでは事故以降の13年間というものが主なこの図で示される領域となっているわけですけれどもこの比率というものを、あるいは指数というものを、では全世界でチェルノブイリの事故の影響で亡くなった人は合計何人いるのかということを私たちは計算しました。これはサンクトペテルブルグで出版された本で私が書いたものでありますけれども、これはもちろん計算は概算ということになりますけれども、しかしチェルノブイリの事故以降20年間で、80万人から100万人が全世界で事故があったがために亡くなったという数字を私たちは計算の数値として出しました。 そしてこれはロシアの地方をくらべたわけでありますので、チェルノブイリ以降の放射線による汚染の状況以外の条件というものはみな同じであるわけです。つまり経済的な生活水準や、社会保障がどう整備されているか、また医療機関がどういう形で整っているかということはロシアの地域で同じであるわけです。 原子力関連施設そして原子力産業のさまざまな機関で仕事をしている医学の専門家、あるいは実際のお医者さんたちという人たちがたくさんいるわけですけれども、そういう人たちに対して、私を含めた私たち研究者が、「この事実を説明してください、放射線による汚染以外にこういった死亡率の、あるいは死亡数の違いというものが説明できますか」と何回も問いかけているんですけれども答えはもらっていません。 さて、この原子力産業の人たちが、私たちのような研究者の研究内容に反論するにあたって始終言うことは、次のようなかたちであります 「汚染が著しい地域においては、さまざまな病気の罹病率というものは増えてはいる、ただそれは人々のあいだに‘放射線恐怖症’というものがあり、放射線を怖がるがためにひとりひとりが自分を心理的に追い詰めてそのために自ら病気を引き起こしているのだ」というふうに言うわけです。 しかしチェルノブイリの事故のあとで、放射線による汚染が著しい地域では、カエルやツバメ、あるいはノネズミといいものが生息を続けており、人間に見られるのと同じような病気の症状、体の様々な障害というものをみせているわけです。カエルやツバメに放射線の恐怖症があるでしょうか?ないですね。 そしてチェルノブイリの事故によって放射能で汚染されている地域というのは程度の多少にかかわらず、動植物や微生物といったものに突然変異率が高いということが結果として出ています。そして汚染度がより高ければ高い程そういった突然変異の率が高いということもすべての調査結果が示しています。 さて、ではチェルノブイリの教訓に移りたいと思います。 教訓その1「放射線の状況というものは安全です」という当局の公の宣言を決して信用してはいけない。」 教訓その2「空気・水・食料品に関して政府から独立した形で放射能をモニタリングするシステム、体制を確立しなければいけない。」 教訓その3「体内の放射線核種ということに関してつまり内部被曝に関して政府から独立したモニタリングを確立しなければいけない。」 ということです。 IAEA国際原子力機関、これはなぜ嘘をつくのでしょうか?そしてWHO世界保健機関、ここもなぜ嘘をつくのでしょうか? これは1959年にWHOとIAEAが協定を結んだからであります。この協定があるがために、WHOはヒポクラテスつまり医者の誓いというものに反した形で、放射線の被害、放射線が人に害を与えるという状況があった場合は、IAEAとの話し合いなくして、そこからの了承を得ることなくして事実を公表してはいけないという義務を負ってしまったからです。 WHO国際保健機関でありますけれども、本部はジュネーブにあります。この写真の後方に見える建物ですけれども、6年前からこのジュネーブのWHOの本部の前では、毎日毎日でありますけれども、ピケがはられています。これはWHOに対しまして、「自分たちの医師の誓いというものを思い出してください」「チェルノブイリについて嘘を言い続けるのをやめなさい」「チェルノブイリについて真実を語ってください」ということを求めるものであります。 私もジュネーブに行くたびに、このピケに参加してるんですけれども、一番最近参加した時には、このWHOに対して、「チェルノブイリと福島についての真実を述べなさい、嘘をつくのはやめて欲しい」という言葉に変わっていました。 スイスそしてジュネーブを訪れる機会がある方もいらっしゃると思います。そのときはここの団体と事前に連絡をとって、自分もピケに参加すると言っていただき、1時間でもいいのでこのピケのメンバーになって連帯感を表明してくれれば大変に助かります。つまりWHOに対して、彼らが嘘を恒常的についているという状態に反対をする、真実を語ってくれと求めるピケについても参加してください。 さて、チェルノブイリ以降のこういった機関の行動というものでありますけれども、それを思い出してみたいと思います。「危険というものはありません、将来も危険な事態にはなりません」ということを言い続けていたわけです。そして事故が発生してから7年、8年、10年経ってはじめて、「いや、危険はありました、そしてそれ以降の危険というものもあったわけであります」というわけです。 そして福島の事故以降、どうだったかといいますと、こういった組織というものは、「危険はありません、そして今後の危険もないでしょう、少なくとも目に見えるような危険はないんです」と言っているわけです。ですから将来、「かつては間違ったことを言っていました」ということになると思います。 さて、それでは、福島についてお話をしていきたいと思います。もちろんチェルノブイリについて忘れることなくということであります。福島についてお話をしていきましょう。こちらでありますけれども、新生児の死亡率というものであります。この左側の2つの上と下のグラフというのが日本について、そして右側がドイツについてということになります。 これは私の知人であるところのドイツ人の学者アルフレッド・カルブレインという人が、日本の公式の統計の数字を使って作成したグラフであります。ドイツに関して、この縦の点線になっているのが、チェルノブイリの事故が起きた1986年の4月であります。その事故から1年後、統計的に予測できる数字よりも、はるかに高い新生児の死亡率になっているわけです。 左二つのグラフを見てみますと、この点線になっているのが2011年3月の福島の事故であります。その事故から1年の間ですけれども、新生児の死亡率が、これは日本全体の数字でありますけれども、統計的に予測できる数字よりも高いものになっているわけです。 さて、こちらでありますけれども、出生数、つまり、生きて産まれた子供たちの数の変化ということであります。左の縦2つが福島県、そして右側の縦2つがキエフ市、ウクライナの首都のキエフということになります。 キエフを見てみますと、1987年、チェルノブイリの事故のあとから9ヶ月後というのが縦の実線が引いてあります。福島県に関しては2012年の年の初め、ですからちょうど福島の事故のあとから事故後9ヶ月後の数字ということになります。どちらを見ても、生きて産まれた子供の数というのが、事故から9ヶ月後に著しく減っているというのが数字であらわれています。 さて、岩波から日本語訳ができた私たちの本に書かれています、チェルノブイリの事故のあと何が起きたのかということを手引書として活用して、日本の未来について予測をしますと次のような形になります。これはチェルノブイリの事故のあとに実際に起きたことで、日本ではこれから1年、2年、3年後に起きるということになります。 まず染色体の突然変異というものが増えます。先天性の異常というものも件数として増えていき、また新生児の死亡というものも高くなるでしょう。白血病というものも増えていきますし、またさまざまな形でのさまざまな臓器の癌というものも増えていくと予測されます。 そして男子の精子の数については減少していき、また生まれる子供の性別の比率が変化をして、男の子が生まれる率というものが減少をしていくと、いうことが必ず日本でも起きると私は考えます。 さて、チェルノブイリの事故と、福島の事故それ自体をくらべてみますと、事故によって放出された放射性物質というものは福島の事故の場合チェルノブイリの1/2である、1/3であるということが言われています。 しかし、私たちが注目すべきなのは、どれだけ放出されたかということではなくて、それが実際どれだけ人に影響を与えるかということであると思います。人口の数、人口密度ということをくらべてみますと、チェルノブイリ地区の周辺に住んでいる人々の数よりもはるかに2倍3倍の数の人々が福島には生活をしているわけであります。 チェルノブイリの事故の影響というもので、予測がつかなかったもののひとつについてお話をしたいと思います。これは土壌などの汚染ということでありますけれども、事故から7年8年経ちますと汚染の度合いというものが落ち着いてくるだろうというふうに予測され、実際そうなっていたわけであります。しかし、事故から7年8年経つと突然でありますけれども汚染度が高まったという地域がいくつも出てきました。なぜなのか、謎であったわけですけれども、その謎は簡単に解けました。放射性の核種というものが土壌のより深いところに落ちていったわけでありますけれども、事故から7年8年経ちますと植物の根がたくさんある深さにまで達してしまって、植物の根が放射性物質を吸い上げて地表に出してしまって、汚染度が高くなったという事実がありました。 さて、それでは今後でありますけれども、個人のそして社会全体の健康に関する指標というものについて考えていきたいと思います。「平均的なミリシーベルトは~である」という数字を当局は出したがるわけでありますけれども、それは各個人の健康に関する基準とはなりえません。それぞれの人がどれだけ今後健康であるかということを判断するというのは、具体的な事実、数字で判断ができます。それは各個人の染色体の状況について検査をする、また目の水晶体の状態について検査をするということで、費用がかかるということはありますけれども、しかし出る結果というものは本当に正確なものであります。 またたとえば唇の組織の表面を検査する、あるいは尿を検査する、男性に関しては子供も含めて、精子の状態というものを検査するということになります。そうすればその個人個人がどれだけ被曝を受けているのか、そしてどこに受けているのか、そして今後どうすればいいのか、何もしなければどうなるのかということが正確に分かるわけです。従ってその「平均的なミリシーベルト」という数字を基準にはしないでいただきたいと思います。 さてそのミリシーベルトでありますけれども、10ミリシーベルトであるのか、20ミリシーベルトであるのか、あるいは1ミリシーベルトであるのか、ということで基準を当局は動かしたりするわけでありますけれども、こういった数字は各個人個人のリスクというものを判断する材料にはなりません。といいますのは、地域全体の、かなり大きな地域のすべての人にとっての平均的な環境数値ということしか意味しないからです。 そしてこの公式の見解というものは、被曝線量というものを基準にしたがるわけでありますけれども、それも事故当初の最初の数時間、最初の何日間の被曝線量はいくつであったかということを過去にさかのぼって測ろうとするわけであります。ですからたとえば事故当初あるいは事故後の数日間、あなたはどれだけ屋外にいましたか、何時間いましたか、何時間何分いましたかということを問うわけですけれども、それを個人個人が覚えているということ自体が不可能だと考えるべきであります。 またホットパーティクルと呼ばれる放射性の微細な物質でありますけれども、それがどこに落ちているかというのは、たとえば2mの距離が離れていれば、癌にその後なるような非常に強いものである場合もあるし、2m離れれば弱くなってしまうものであるかもしれない。そして地域全体の汚染度ということに関しましても、スポット的になっているので、たとえばこの会場ぐらいの面積のところが非常に汚染されてるという場合はありえます。 でもそこから何十メートルか離れてしまうと、あるいは100メートル離れると、人体に与える影響というものはないに等しいというほど影響が弱まるということも考えられるわけであります。 そしてそもそもシーベルトというものは、3種類か4種類の放射性核種だけを念頭に置いて測ったものでありますけれども、事故が起きますと、そして実際に事故が起きたわけですけれども、何十という種類の、もしかすると何百という種類の放射性核種が放出されて、そういったもの全体をまとめて考える、そしてデータを収集するということがそもそも不可能であります。 従ってその「平均的な線量」というもの、それは大きな病院の平均気温はいくらだから各病人に影響はない、あると言うのと全く同じで意味がないと私は考えます。 さて、個人ひとりひとりの放射線の負荷というのがどれだけあるかということを正確に測るということは可能であります。 まず歯のエナメル質というものを少しの量で測ることができます。これはレンガにしろタイルにしろ、その結晶構造を持っているというものは、放射線が通過すると変化をするということがありますので、このテストによって誤差が10~15%でどういう放射性物質が体を通過していったかということが自分の歴史、ヒストリーというものがわかります。また染色体でありますけれども、染色体、これは被曝をすると数時間で染色体というものが変化をします。そして安定した異常と不安定な異常というものが起きて、不安定な異常というものは数年間で消えますけれども、染色体の安定的な異常というものはずっと残ります。ですからこれも検査することによって、どれだけ個人に放射線で負荷がかかっているか測るということができます。 また目の水晶体の混濁ということもこれもどれだけ放射線で体に負担がかかっているかということを正確に図るということが可能にします。またホールボディカウンターというものがあるわけですけれども、これもとても有効であります。確かにホールボディカウンターというのはガンマ線のみしかチェックできないんですけれども、それでもガンマ線を基準にして、この個人の全般的な状況というものを理解することができます。そして子供に関しては体重1kgあたり20ベクレルであると、そして大人であれば成人であれば体重1kgあたり50ベクレルであれば、何らかの措置をとらなければいけないという基準であると私は思います。どういう措置を取るべきかというのは、さまざまな本、手引書が出ています。 さて、チェルノブイリの事故でありますけれども、この影響というものは7世代に及ぶというふうに言われています。福島に関しましても複数の世代に関して、この事故の影響というものが実感として感じられる、そういった影響があるだろうということを考えています。 さて、知識というものは力を与えてくれるといいます。確かに恐ろしい事態が起きたわけですけれども、いたずらに怖がる必要ないと私は考えます。正しく行動するということが必要であるわけです。つまりなんの危険もないと言っている人たちに踊らされては決していけないわけであります。恐ろしい事態が起きてしまったと、そして危険というものが現実にあり、なおかつ危険に対処する方法は具体的にあるのだという知識を身につけて行動していくということが大切であると思います。 さて、チェルノブイリの事故、福島の原子力発電所の事故この2つの事故の教訓でありますけれども、私はこれを言わないわけにはいきません。 これは原子力の平和利用と言われている原子力発電でありますけれども、核兵器が人類にもたらす危険と同等の危険を実際に人類にもたらしてしまっている、そのことを福島が完全に証明してみせたということであります。 さて、昨日そして今日の日本で出ている新聞などで、日本の政府が複数の原子力発電所の再稼働というものを計画しているということを読んでいます。これは正気の沙汰ではありません。狂気である、狂っているというふうに私は思います。 といいますのは、正常に運転されていると言われている原子力発電所に関しても周囲の人々、自然に対して異常な脅威を実際に生み出しているということを証明している事実というのが実にたくさんあるわけです。このテーマに関して私は独自のまた別個の講演をレクチャーをよめる、それだけの十分な資料が集まっているわけです。
福島第1原発事故:国連報告書「福島県健康調査は不十分」 http://mainichi.jp/select/news/20130524k0000e040260000c.html 毎日新聞 2013年05月24日.  東京電力福島第1原発事故による被ばく問題を調査していた国連人権理事会の特別報告者、アナンド・グローバー氏の報告書が24日明らかになった。福島県が実施する県民健康管理調査は不十分として、内部被ばく検査を拡大するよう勧告。被ばく線量が年間1ミリシーベルトを上回る地域は福島以外でも政府が主体になって健康調査をするよう求めるなど、政府や福島県に厳しい内容になっている。近く人権理事会に報告される。  報告書は、県民健康管理調査で子供の甲状腺検査以外に内部被ばく検査をしていない点を問題視。白血病などの発症も想定して尿検査や血液検査を実施するよう求めた。甲状腺検査についても、画像データやリポートを保護者に渡さず、煩雑な情報開示請求を要求している現状を改めるよう求めている。  また、一般住民の被ばく基準について、現在の法令が定める年間1ミリシーベルトの限度を守り、それ以上の被ばくをする可能性がある地域では住民の健康調査をするよう政府に要求。国が年間20ミリシーベルトを避難基準としている点に触れ、「人権に基づき1ミリシーベルト以下に抑えるべきだ」と指摘した。  このほか、事故で避難した子供たちの健康や生活を支援する「子ども・被災者生活支援法」が昨年6月に成立したにもかかわらず、いまだに支援の中身や対象地域などが決まっていない現状を懸念。「年間1ミリシーベルトを超える地域について、避難に伴う住居や教育、医療などを支援すべきだ」と求めている。【日野行介】  ◇グローバー氏の勧告の骨子  <健康調査について> ・年間1ミリシーベルトを超える全地域を対象に ・尿や血液など内部被ばく検査の拡大 ・検査データの当事者への開示 ・原発労働者の調査と医療提供 <被ばく規制について> ・年間1ミリシーベルトの限度を順守 ・特に子供の危険性に関する情報提供 <その他> ・「子ども・被災者生活支援法」の施策策定 ・健康管理などの政策決定に関する住民参加
ドイツテレビSDRの報道.福島原発事故は戦後最大の災害のひとつ である.そして,日本政府と福島当局は放射線の危険性を隠蔽した. http://www.swr.de/nachrichten/bw/-/id=1622/nid=1622/did=11455256/lyosgt/ 戦後最大の原発災害で、福島の地域は深い傷跡を残していると,バーデン·ヴュルテンベルク州の首相は、明らかにしている。 彼は原発事故の影響を知る為,復興の責任者だけでなく、直接福島の被災者と話した. ドイツの国民は,福島原発事故で大きな心配をしているので.福島を訪問することは重要であるとクレッチマンは述べている. 内閣総理大臣丸山敏雄は,福島原発後半年間は,その場しのぎの避難所に,154,000人が収容された.人々が故郷に戻ることができるように、できるだけ早く汚染地域を除染するために働き,強い協力をしているとクレッチマンとの座談会で語った. (日本政府は放射線の危険性を隠蔽.) 木田節子さんは,福島当局を批判し,災害後,被災者は家を捨て避難し,彼らは1年間以上,うつ病に苦しんできた,被災者は今でも自分達の家に住めないのですと涙を流しながら、緑の党クレッチマンさんに現状を説明した. 除染を通して、放射線が減少している証拠は何もないと.地域全体に積み上げられた汚染袋の写真をクレッチマンに見せた. 雨が降るたびに放射線量は増加している。しかし、日本政府と日本のメディアは、このすべてを隠している、と怒って,クレッチマンに報告した。

2013年5月23日木曜日

核戦争反対国際医師団体.IPPNWドイツ支部.(福島第一原発事故による健康被害) http://www.fukushima-disaster.de/fileadmin/user_upload/pdf/japanisch/Health_consequences_Fukushima_jp.pdf ヘンリーク・パウリッツ博士、ヴィンフリード・エイゼンベルク博士、ラインホルド・ティール博士. *日本の食品はフクシマ原発事故によって、2011年から放射性物質で何倍にも汚染されている。 まとめ 日本の福島第一原発では2011年3月11日、地震と安全性の欠陥から多量 の核分裂物質、核崩壊物質が長期に渡って放出されるという原発の大惨事が起こ った。大気中に放出された放射性物質の約20%が日本の土壌を汚染し、セシウ ム137とセシウム134の汚染度はそれぞれ約17,000ベクレル/m2に上 る。 原発事故による最初の健康被害は事故からまだ2年しか経っていないが、現在 すでに科学的に立証できる。チェルノブイリ事故の時と同じように、原発事故9 ヶ月後に出生数が減少したのが確認できるのだ。2011年12月に日本全国で、 出生するはずの子どもの数が4,362人『不足した』。そのうち福島県では出 生児が209人減少した。さらに日本では、乳児の死亡率も上昇した。0歳児が 統計的に予想されるよりも75人多く死亡したのだ。 福島県だけで55,592人のこどもにのう胞やしこり(結節)が甲状腺に見 つかった。大人にのう胞やしこり(結節)があるのとは異なり、それはこどもの 場合はガンの前兆といわなければならない。それは、福島県ではじめて甲状腺ガ ンと診断されたこどもがでたことからもわかる。 (表1.1: すでに発生したか、これから予想されるフクシマ原発事故による健康被害一覧)           数(人)               出典 ①出生児の減少、2011年のデータから. 4,362 人.(ケアブライン、2013年) ②乳児死亡者の増加、2011年のデータから. 75 人.(ケアブライン、2013年) ➂福島県のこどもの甲状腺ののう胞としこり.結節)55,592人.( 福島県、2013年) ④外部被曝によって予想される発ガン件数 .18,950人 -41,303人.(IPPNW、2013年) ⑤食品摂取によって予想される発ガン件数 .18,633 人(IPPNW、2013年) ⑥011年に事故原発で働いていた東電作業員予想される発ガン件数.17,715人(IPPNW、2013年) 今回公表したスタディでは、外部被曝によって予想される発ガン件数を3つに わけて推定した。推定は、まず科学専門雑誌等で公表された日本の47都道府県 の土壌汚染をベースに行い、次に平均総土壌汚染をベースして行い、最後に20 12年秋の空間線量の測定値をベースに行った。建物の遮蔽効果も考慮して医師 団体IPPNWが推計した結果、集団の生涯線量はそれぞれのケースで94,7 49人・シーベルト、206,516人・シーベルト、118,171人・シー ベルトとなった。 欧州放射線リスク委員会(ECRR)のガン死亡率(0,1/シーベルト)と ガン罹患率(0,2/シーベルト)に関するリスク係数を使って推計すると、日 本で外部被曝によってガンの発症が予想される件数は上記3つのケースでそれぞ れ18,950件、41,303件、28,418件となる。 汚染食品によって予想される発ガンを推定するため、日本の厚労省が公表した 133,832件の測定結果を使った。ただ、厚労省のデータでは実際の測定値 ではなく基準値を下回った測定値だけが公表されているので、厚労省のデータの 多くは使うことができなかった。 測定値17,000件余りに関しては、それぞれ測定した都道府県がわかった。 その測定値から、「福島周辺地域」(福島県、宮城県、栃木県、茨城県)におけ る食品汚染の平均値は放射性セシウムの合算値で180.8ベクレル/kgとなっ た。その他の東日本地方では108.1ベクレル/kg、西日本地方では71.8 ベクレル/kgであった。基盤にしたデータが代表的なものかどうか、それを判断 するデータの基盤がはっきりしないので、事故翌年においては食品が平均で上記 セシウム合算値の半分しか汚染されていなかったと、保守的に推定した。 推定される日本生産食品の年間摂取量が30,753,745トンなので、そ れを人口の割合に応じて上記の3つの地方に割り当てた。さらに生物学的半減期 を短く推定して5年とした。 その結果、医師団体IPPNWの計算では集団の生涯線量は全体で93,16 6人・シーベルトとなった。それに従うと、食品の汚染によって18,633件 のガンの発症が予想される。 世界保健機関WHOの最新の報告書でも使用されているリクス係数0.1/シ ーベルトは、多分リスクを過小評価している。最新のスタディの多くがリスクは 約二倍大きくなると指摘しているので、推計したガン発症件数はさらに二倍にし なければならないと思う。ここでリスク係数を0,2/シーベルトとした発症件 数をベースにすると、外部被曝による発ガン件数は37,899から82,60 6件、食品汚染による発ガン件数は37,266件と予想される。 (表1.2:新しい知見に従うリスク係数を使った場合の外部被曝と内部被曝によって予想される発ガン件数(罹患数))                      (数 )            (出典) ➀外部被曝によって予想される発ガン件数 .37,899 人‒から82,606 人.(IPPNW 、2013年) ②食品摂取によって予想される発ガン件数. 37,266人. (IPPNW 、2013年) 2011年に事故原発現場で働いていた東電の作業員に対して、IPPNWは チェルノブイリ事故の経験を基準にして17,000件を超える重いガンが発症 すると予想する。 このスタディで行った量的な推計の中には、不確定なものがある。出発点とな っている公表データの一部に不正確なものがあり、推計するに当たって一部でさ らに推定しなければならないものがあったからだ。しかしIPPNWは、量的な 評価でフクシマ原発事故の大きさを明らかにすることが必要だと思っている。 世界中には、たくさんの原子力発電所が地震の危険のある場所に設置されてい る。これらの原子力発電所は多くの場合、地震に対する保護が日本の原子力発電 所以上にかなり悪い状態になっている。そのため、(フクシマの場合よりも)弱 い地震が起こっても世界中で原発の大惨事となる可能性がある。アジアにおいて も、アメリカにおいても、さらにヨーロッパにおいても.

2013年5月20日月曜日

"改革遂げた自負,ドイツが注ぐ日本への厳しい目線." http://a-bombsurvivor.com/internetinformation/No.9/No.1490.pdf 「日本の動きに懸念を持っている」。ドイツのメルケル首相が日本の経済政策を名指しで批判したのは、1月のダボス会議の席上だった。それから2カ月。表向きの対日批判は影を潜めたが、ドイツの政府・与党には日本への不満が渦巻く。お互いの価値観を認め合う雰囲気が薄れ、それを修復しようにも政財界での人脈が途絶えている。 明治維新の時代からさまざまな歴史的な局面で利害をともにしていた日独関係には、隙間(すきま)風が吹く.21日、日銀の黒田東彦新総裁は「全力でデフレ脱却」と宣言した。これに金融市場は期待を寄せるが、ドイツでの評価は散々だ。 「政治に指図される中銀総裁」とツァイト紙は報じ、フォークス誌は「熱心にお金を刷る男」とこき下ろした。アベノミクスはドイツから見れば、インフレを招く「危険な方針転換」(ニュース専門番組N24)。冷静な記事で定評のある独誌シュピーゲルも「ハラキリ(自殺行為)」と伝える。安倍政権の経済政策をメディアが執拗に批判するのは、ドイツ社会の雰囲気を反映 する。日本は構造改革を素通りし、通貨安誘導や金融緩和で目先の成長を図ろうとしているのではないか. ―― 与党議員の多くがそんな懸念を持つ。「為替レートの過度の変動や無秩序な動きは経 済、金融の安定に悪影響を与え得る」。2月に7カ国(G7)財務相・中央銀行 総裁が緊急声明を出したのは、通貨安誘導を図ろうとする日本とフランスの動きを抑え込もうとするためだったとの解釈が一般的。過度な円高に同情の声はあるが、「政治家が具体的な為替水準に言及するのは前近代的」との主張にかき消された。 かつて日独は経済政策で緊密に連携し、共同歩調を取ってきたが、なぜそれが崩れたのか。 1990年の東西ドイツ統一でドイツの価値観が変わり、政策での溝が広がったことが背景にある。旧東独の復興費用がかさんで巨額の財政赤字を抱えたドイツは 2003年、社会保障制度の縮小などの改革に着手。 付加価値税(消費税に相当)も大幅に引き上げた。一方で冷え込む内需に見切りをつけた企業は国外に打って出た。ドイツは自らの改革こそが債務危機のなかでの「一人勝ち」につながったと自負する. 「構造改革こそが潜在成長率を引き上げる」(独紙フランクフルター・アルゲマイネ)というのがドイツの主張。 ケインズ主義的な政策で景気の底上げを図ろうとする南欧諸国と同じように、日本の政策も間違っていると断ずる。 ドイツ的な価値観を絶対視し、それを他国に押しつける傲慢さは欧州でも批判を浴びる. 「ドイツ製品の不買運動をしよう」。キプロスではこんな呼びかけが始まり、スペイン紙はメルケル独首相を独裁者ヒトラーになぞらえた。ドイツの主張がすべて正しいわけでもない。 西独マルクがユーロに切り替わった際に実質的な「通貨安」となったことはドイツ経済界では常識だが、独政府はそれには口をつぐむ。 債務危機が深まった10~12年にかけては、ドイツを含めたユーロ 圏主要国の政策決定の遅さと足並みの乱れが世界の金融市場を揺らし、日本もそれを批判した。 成熟した外交関係において相互批判は健全だが、日独関係が危ういのはドイツで「瀬戸際の日本」の印象が急速に強まっていることだ。東京電力の福島第1原子力発電所の事故も重しとなり、ドイツ企業のなかで日本への赴任希望者がめっきり減った。大手メディアでは「北京支局」のほうが「東京支局」よりも格上になる事例が相次ぐ。グローバル化が進んでいるにもかかわらず、日本に対する偏見もふくらみ、時計の針が逆戻りしたかのような関係になりつつある。同じように相互批判しながらも関係が薄れていない独ロや独米とは状況が異なる。 日本の重要性を訴える人脈が途絶えたことも逆風となっている。 70~80年代にシュミット、コール両内閣の重鎮だった貴族出身のラムスドルフ元経済相は「日本の生産技術を見習うべきだ」が口癖だった。 90年代は東京勤務経験のあるコメルツ銀行のコールハウゼン元頭取が知日派の筆頭格として活躍した。そうした人材がいまは見あたらない。日本側も「知独派)が細っている。 日本に代わって台頭しているアジア勢はやはり中国だ. 中国側はベルリンの首相府や外務省に日参、沖縄県の尖閣諸島を巡る領土問題で 「日本寄り」の立場をとらないようにくぎを刺す。 欧州で最大の発言力を持つドイツを味方に付ければ、EU全体を抑えられるとの読みがある。ドイツ企業からも「中国に進出したほうが得策」との声が漏れる。 ただドイツが外交・経済面で対中関係に軸足を置くことのリスクは大きい。民主主義や報道の自由などを要求しにくくなるだけでなく、安全保障体制にも悪影響を与える。「北朝鮮は核とミサイル実験を即座に停止すべきだ」。8日、ウェスターウェレ外相が激しい調子で批判した裏には、北朝鮮を野放しにすれば欧州に近いイランが勢いづくおそれがある との判断がある。北朝鮮封-じ込めには中国とではなく、日韓と組むことが不可欠。 東アジア情勢は欧州の安全保障にもつながる。 一方、日本にとって、欧州で存在感を飛躍的に高めたドイツを失えば損失は計り知れない。日本と欧州連合 (EU)は経済連携協定(EPA)に向けた交渉を始めるが、ドイツを後ろ盾にすれば 進展は早い。日本を巡る領土問題では、ドイツが少なくとも中立の立場をとり続けることが日本の利益となる。対中向け武器禁輸を解除するかどうかの議論でも、積極派のフランスを押しとどめているのは、慎重派のドイツだ。 あまりにも冷え込んだ日独関係にドイツ経済界には危機感が広がる。老舗プライベート・バンクのバンクハウス・メッツラーは「日独産業協会」の幹事役を引き受け、民間レベルで日独の相互投資の後押しに乗り出した。在日ドイツ商工会議所は、技術協力の促進を目指して「日独企業サミット」を開いた。そうした動きが大きな流れとなって両国を再び結びつけられるのか。 欧州の「域内大国」になったドイツと、再起を図る日本.ライバルであると同時に、協力できるパートナーであるのが日独関係にふさわしい。
アレクセイ・ヤブロコフ博士講演会5/18質疑応答(内容書き出し) http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2992.html (チェルノブイリ被害の全貌~アレクセイ・ヤブロコフ博士講演会 ) 表に出ない作業員の死亡と出生率. マコ: ありがとうございました。 もうショックな話の数々で呆然としております。 私がこの報告書で一番本当に驚いたことはリクビダートルの方々の調査がかなり入っていたという事なんですね。 今現在日本では福島原発の収束作業をした作業員の方々は、 こんなに詳細に調査は全くなされていません。 去年2012年度に福島第一原発の構内で医療室に勤務していた 東京電力の看護師の方のインタビューをとったのですが、 看護師の守秘義務で伝える事の出来ないお話が沢山あったのですが、 作業員の方々が沢山亡くなっていると。 でも、福島原発の構内で作業中に亡くなった方だけは情報として外に出てくるのですが、 たとえは寮で朝起きてこないと思ったら、もう亡くなっていた。 で、二日間の休みの間に家に帰っている間に亡くなっていた。 そのような方々は一切情報として挙がってきません。 そしてそのような方は、 このような、体内にどれ位放射性物質が取り込まれていたかのような調査も一切なされていません。 それを思い起こすにつれ、本当に「今の日本はどうなっているんだろう」と、 すごい悔しい思いでいっぱいです。 それで私最近結構、もうちょっと、いろいろどうでもいいかと思いまして、 飛び込みで大学病院の先生方にいろいろと取材に行ったりもしてるんですよ。 「どうでもいいっか」と思って飛び込んで行くというのも変な話なんですけど、 それで、あの、産科の先生方 いろんな東京の大学病院や東日本の東北の方の大学病院の先生にお聞きしたんですけれども、 確かにみなさん共通しておっしゃることは出生数が減っていると。 2011年度、12年度は割とみなさん、こう、 東日本を離れて出産されているのかなという形だったそうなんですけど、 2013年、今年も出産数が減っていて、東京で大体1割出生数が減っているというのが、 産科のお医者さんが他の共通認識だそうです。 なので、何人かの大学病院の産科の先生は、 産科学会がそれに関しての見解を近々発表するんじゃないかというお話もおっしゃっておられました。 (博士の方から) 1:08:51 アレクセイ・ヤブロコフ: リクビダートルと言って チェルノブイリの事故の処理に当たった人たちのアソシエーションというものがありますけれども、 それは非政府組織です。 そこの人達から聞いた事ですけれども、そのリクビダートルであった人たちの平均寿命 亡くなる人たちがいるわけですけれども、 亡くなる人の年齢が45歳から46歳というのが平均的だと聞いています。 さて、日本の産婦人科の先生たちということでありますけれども、 2か月前にその産科学会、婦人科学会の集まりがあって、東京だったかと思いますけれども、 いずれにせよそこで行われた報告というのをわたくしは読む機会がありました。 で、実際になされた報告の中ですでに公表されている事なんですけれども、 発表されている事なんですけれども、 福島をはじめとした日本のいくつもの地域において、 新生児の死亡が増えているし、また、流産も増えているというのがすでに言われています。 マコ: ありがとうございました。 (体内にどれだけ取り込まれているのか ベクレル) 質疑応答. 1:10:48 東京在住: 博士が以前、0.1キュリー/㎡以上の汚染であれば、ちょっと私は怖くて逃げだすかもしれない という発言をされておられましたが、その0.1キュリーはセシウム137の基準でやられてますでしょうか? アレクセイ・ヤブロコフ: セシウム137に関してであります。 何故か?と言いますと、セシウム137が0.1キュリー/平方kmであるという事は、 全ての他の放射性核種という事は推測はできませんけれども、かなりの数の放射性核種に関しても相当の量、 危ないだけの量があるという事を示してくれるインジケーターとなっているからであります。 少なくてもチェルノブイリに関してはそうでありました。 しかしながらですね、よりベストな基準と言いますか、指標となりますのは、 体内にどれだけ取り込まれているかという事でベクレル/kg(体重)ということでありまして、 これが子どもに関して、1kg体重に20ベクレルであれば、危ないとそして大人、成人であればその体重1kgあたり、40~50ベクレルであれば、 危険であると判断すべきと思います。 つまり、物理的にその地域から出ていくか、あるいはその体内から、 そこにとどまるにしても体内から相当積極的に排出をさせるようにしなければいけないという基準になります。 何故キュリーではよくないかと言いますと、 キュリーというのはそれなりの面積に関してはどうであるかという事を示してくれるだけであります。 で、ベクレルというのは御案内のように、一人一人あたりはどうであるか?という事を示してくれるわけです。 たとえば福島であってもそれ以外のところであっても、 一つの村であっても強度に汚染されているところと、そうでない所というところで、 また個人個人で汚染度という事が違うという事はみなさんかなり知っていられると思います。 ということで、そのベクレルに関して、どれだけ取り込まれてしまっているか?という事に関しては、 染色体の検査もできるし、尿、あるいは大便にどれだけ含まれている?かということでも、 それを測ることができるわけですし、 また髪の毛でどれだけ含まれているか?という事も測ることができるわけです。 という事で、体重当たりのベクレル数量というものを基準にするべきであると思います。 (死亡者数) 1:15:21 ヤブロコフさんのジョン・ゴフマンに対する評価というものはどういうふうにしていらっしゃるのか? ゴフマンは混合年齢集団でもって、被ばくリスクを3.73という事で計算しているんですが、 それでもって死者数を57万、約57万という事を計算しています。 で、これに対してこの本を読ませていただいたんですが、 この本の283ページには、103万というのが計算されています。 それから、180ページには105万という数字が出てます、死者数ですね。 それから137ページには47万6千人ということで、いわれているんですが、 こういった数字の根拠というのがちょっと、精読したのですがなかなかちょっとつかめないので、 どういった違いがあるのか?という。 それから、もうひとつは、 私たちがこの本を読んだ時に、 この本の中からどのような真実、何が真実か?という事を取り出していくという、 で、もしこの本に書かれた事がすべて正しいというデータに基づいているとするならば、 ぼくはこれを一冊のバイブルとしてですね、その中から真実を拾い出していけばいいと思うんです。 しかしながら、さっき言われたように、IAEAだとか、それからWHOなんかの死者数と、 それからヤブロコフさんが出していらっしゃる死者数。 これを100万とすると、4000対100万という違いがあるわけですね。死者数について。 これは、1対250ですか。 そういった違いになっております。 で、これは単に数字の違いという事だけじゃないと思うんですね。 これほどやはり現実の実態を我々は偽った実態からスタートして現在までやっと、 20年間かけて皆さん方がなさった事実が明らかになってくる。 それによって本当の事実が真実によって明らかにされようとしていると思うんです。 ーー略(質問長い)-- アレクセイ・ヤブロコフ: まず、ジョンゴフマン氏でありますけれども、私は個人的にも知り合いでありました。 アメリカの人でありますけれども、素晴らしい人であると私は思っています。 彼はプルトニウムをつくったという、最初の研究者のひとりであったわけです。 その当時、彼自身は若い研究者だったんですけれど、そのグループにいました。 ただそのプルトニウムをつくって以降でありますけれども、 その後サホロフもそうなったように、ネステレンコさんもそなったように、 自分が自分の手で開発したものを否定し、それを反対する運動に身を投じた人であるわけです。 もともとは物理学者であったわけですけれども、 「それではいけない」と考えて時に新たに医学の勉強も、大学で勉強をした人でもあります。 そして国際的な反核運動のリーダー、核になって欲しいと私はゴフマン氏に懇願したんですけれども、 「私は大変な老齢であるので、高齢であるので、それはお断りします」というふうに言われました。 3年前に亡くなった人ですけれども、とても素晴らしい人です。 そしてゴフマンさんが出した数字でありますけれども、 チェルノブイリの死者というのは、彼はセシウム由来の癌による死者という事で 45万程度の数字と言うものを出した訳です。 そしてまた、ベラルーシのマリコさんという人も チェルノブイリが原因での死者の数字というも挙げている訳ですけれども、 私に関しては癌に限定はしませんでした。 いろいろな理由も含めて、死亡全体としてチェルノブイリ由来による死者という事を言ったわけです。 そして80万、83万という数字として私が挙げている数字は、 チェルノブイリの事故、最初の15年間という事に限定したものであります。 100万の大台に乗るというのは、その15年以上というものをスパンで見た場合であります。 そしてまた、 カナダのロザリア・ベルテルという女性の研究者が100万以上という数字をあげているんですけれども、 いずれにしてもその、私の数字もロザリア・ベルテルさんの数字も、また、ゴフマン氏も、 数字の上では私よりも半分少ない数字であっても、基本的に同じ数字であると。 違いは私はみていません。 と言いますのは私はIAEAをはじめとした、いわゆるその公式の数字よりも、 何十倍、あるいは100倍多いという意味では、 私たちは同じグループの同じ数字であると考えています。 そして私のような人間のアプローチ、 そのアプローチの基づいて出している死者の数と言うものでありますけれども、 これと公式の数字でですね、IAEA等の公式の数字と何が違うか?という事であります。 そして私たちが、私自身が公式の数字と呼んでいるIAEAの数字というのは、 あくまでもノルマ、基準というものがハッキリしていると。 つまり、きちんと管理される条件のもとで核兵器をつくる、 あるいは原子力の平和利用という形で原子力を行う。 それに従事した、完全に条件のコントロールが可能な人の場合ということなわけであります。 つまり、完全に屋内で作業をし、 また、放射性核種もどのようなものであるかという事がコントロールできると。 そして何時間何分に至るまでですね、どれだけの条件のもとに身を置いているのか?という事が はっきりトレースできるという事です。 つまり、線量という意味でもノルマになっているものであって、 ただこれは現実の生活、リアルライフという事とは何の関係もないものであるわけなんですね。 で、私をはじめとした、私の様なアプローチをしている研究者がみているのは、 現実の生活、リアルライフにおいてはどうだ?どうなってしまうのか?ということなのでるわけでございます。 つまり彼らがですね、 公式の数字を出している人たちが言うところの線量というのがどういうところかどういうことか?といういと、 質問をするわけです。あなたは何分屋外にいましたか? 何分建物の中にいましたか?何分家の中にいましたか? 水をどれ位飲みましたか?100ccですか?50ccですか? 牛乳をどれだけ飲みましたか?コップ一杯ですか?コップ二杯ですか? 野菜をどれだけ食べましたか? ニンジンをどれだけ食べましたか?キャベツをどれだけ食べましたか?という質問を100人の人にする。 ま、多くて1000人の人にすると。 そして、この数字をいわば全人類に当てはめるという形になるわけです。 これは言わば、「病院の平均気温は何度ですよ」ということを旗印にする事と同じことな訳です。 つまり、現実の人々の生活とは、関係のない事だと思います。 つまり線量というアプローチはあくまでも現実にはそぐわないという事を言いたいと思います。 現実にとるべきアプローチというものは統合するというものであるわけです。 ですから、死亡率の関しても死亡係数に関しても全体的な死亡率というものをとるわけであります。 私が数字として出したものは、 チェルノブイリの事故以降15年間の死亡率というものであったものですけれども、 先程から数字が上がっているように1平方kmあたり1キュリーの場いはという事をみました。 その場合ロシアでは死亡率はそうじゃない所に比べて4%上がったと言う事を私は計算、 そういう事を計ったのですけれども、 そうしますとウクライナでも4%、そういう状況で死亡率が上がって言ったという数字が出ていたのです。 という事でですね、私たちが出している。 そしてそれをもっとほかの地域に当てはめるという事で出てきた数字は、 その公の数千人という事ではなくて数10万人もの、ものになったわけです。 そして一番最初に佐多氏の本が出版されたのが2007年であるわけですけれども、 そして本が出版された年から何度となくですね、原子力発電に従事している人たちと会う機会がありまして、 私のこの本に書かれていること、そして私が本で挙げている数字、 間違っているものがあったら指摘して下さいというふうに何回も訴えているわけです。 しかしながら、そしてまた計算方法が違うと、異論があるというならば 批判をはっきり批判的に述べて下さいと訴えている訳ですけれども、 私の本に関する批判的な反論というものは今のところ一つも出ていません。 そして原子力発電に携わっている人たちでありますけれども、 蔭では、私たちに関していろいろなことを言います。 つまり、私たちに汚い言葉、そして汚い水を浴びせかけるような事をしている訳ですけれども、 オープンな形のディスカッションからは、必ず彼は逃げようとするわけです。 つまり、1対1でですね、自分が意見を言って、それに対する反論があって、 自分はその反論に対して、ちゃんと根拠をあげて反論するという事はしません。 そして、原子力発電に携わっている人たちが何時も主張することはなにか?と言いますと、 批評がされる雑誌に載った論文ではないから、これに関しては違います。といういい方をするわけですね。 それに関して私が行っているのは私の本で取り上げられている数字。 たとえば、フィンランドやノルウエー、また日本に関しても、 これはそれぞれの国の政府の統計ですね、公の統計に載っている数字であります。 人口ががどう変わっているか?人口動態上の数字であります。 新成人が増えた減ったという事もそういう数字にのっとっています。 そして、チェルノブイリ、福島の事故以外に、説明する術を私は知りません。 それに対してあなたの意見を言って下さいと申しますと、 これは批評されるべき学術論文に載った議論ではないという事を、彼らはあくまでも主張するのです。 (どこの水、どこの食べ物が安全?) 1:34:16 小田原在住: 今政府は食物に関してセシウムしか調べていません。 土壌に関しても市町村と国はしていないのですが、 そうすると我々は何処の物を食べて、どこの水を飲んで、 どこの地域のものにすれば安全なのか?というのがちょっと分からない状態なんですよ。 そういったものを記す指標というものがあれば先生から提示していただきたいと思います。 1:35:54 これは情報であって質問ではないと今理解したんですがいかがでしょうか? マコ: そうですよね、先生方からご回答が無いという事ですよね。 どこの水、どこの食べ物という事は非常に難しい問題だと思うんですけれども、 一番責任のなさそうな私が、…答えますが。 そうですね、私自身はわりと、市民放射能測定室の方のあちこちの数値を割と見比べて、 「どこの場所だから安全」は出てこないとは私もあまり思いませんので、 やはり測定して安全なものを食べるのが私は一番だと思っています。 この地域だから大丈夫だ。 ここのあたりだから大丈夫だ。 その、たとえば田んぼによって、ここの田んぼが大丈夫でも、 段々になっている田んぼで、 一番最後(下)の田んぼと一番上の田んぼで、全然ベクレル数が違うんですね。 だから一番下の方の田んぼだけの、水が出てくる所のを採って大丈夫だって言っても、 でも同じ地域の同じ方が作っている 一番初めの(上)水が入ってくるところの田んぼの稲の線量、ベクレル数が高かったりするので、 やはり私は何処の水、どこの食べ物というより、 ちゃんと測って安全なものがいいのではないかと思います。 (覚悟は?事故当時妊娠) 1:38:11 静岡在住: 2011年事故時東京にいて妻が妊娠していました。 この本によると、 16週から25週の体内被曝した子どもは障害、精神的な遅延などが発生すると書いてあるんですけれども、 当時、妊娠22週から31週まで東京にいましたが、そこから静岡に逃げさせたんですけれども、 土壌汚染が600ベクレルぐらいです。 測ってみたらそれ位ありました。 これ位の汚染度で、22週から31週までの体内被曝というのは、 覚悟した方がいいんでしょうか? アレクセイ・ヤブロコフ: 私は生物学者ではありますけれども、医師ではありません。 今のお話から言えることは、とても大きなリスクゾーンにいらっしゃいます。 そして被ばくというものは、ダモクレスの剣というものではありませんで、 すなわち被ばくをすれば必ずその危険というものが、 必ず身に迫って現実のものになってしまうというふうに決まったものではない訳です。 という事で、被ばくをしてもですね、その後健康で、 十分に健康であるという事もケースとしてあるわけですけれども、 ただ、今お聞きした数字でありますと、 将来、お子さんに関して良くない、 嬉しくない事実というものが出てきてしまう事があるという心の準備をしておくべきだと思います。 そしてネステレンコ氏が晩年何をしていたかと言いますと、 子どもの体内被曝の測定をしていました。 そして体重1kgあたり50ベクレル以上であるという子どもに関しては、 どんどん体外から排出させるようなものというものを与えていた訳です。 そして体内から放射性核種をどんどん出していく物質というのにはいろんなものがありまして、 たとえばペクチン類などもあるわけです。 そして甲状腺のチェックですね。 お子さんのチェックというものをより定期的に、より普通の人よりも頻繁にするべきだと思います。 また、染色体の検査というものもより頻繁に検査をされるべきであると思います。 「情報をきちんと持っているという事は武装していることだ」ということわざがあるのですけれども、 そういった手段はあるし、情報も沢山ありますので、 そういったものをどんどん身につけて行使することによって、 自分から、自ら戦うという事をして下さい。 そうすれば、好ましくないと思われるような状況に対して、 先を越す形で戦いを挑む事が出来るし、なにかそういう現象が出てきた場合、 出来てしまった場合にもよりよくきちんと対応ができると思います。 そしてまた染色体に関してもチェックできる訳です。 また、歯のエナメル質に関しましても、実際にサンプルというものを取って、 0.1ミリグラムといった歯のエナメル質でも、 どれだけの放射性の物質が体を通過して言ったか?という事を きちんと測って結果を出す事が、数字が出るわけですね。 つまり、自分に関しても、あるいは家族を含めた誰かに関しても、 心配すべきかあるいは心配しなくてもいいのかといったことが、 そういったテストの結果わかるわけですね。 そして自分に関して、あるいは親しい人に関して、「心配する必要が無い」という事が分かったら、 では、心配してあげなければならない他人について「ケアしてあげましょう」と切り替える事が出来ます。 (内部被ばくを知る方法) 1:44:35 今お話があった、歯のエナメル質の0.1グラムで内部被曝が分かるというのは、 ストロンチウムの事だとおもうんですが、 スウエーデンのチェルノブイリ評価報告対策書では、 「ストロンチウムの影響は長期に及ぶ」と言っていますけれど、 そのストロンチウムの影響と、歯の内部被ばくの影響について教えて下さい。 アレクセイ・ヤブロコフ: 歯のエナメル質に限定された、限られた訳ではありませんで、 クリスタルに存在するもの、つまりタイルであっても煉瓦であっても、 何らかの結晶体があるもののところに放射性物質が通過すると、 それがきちんとですね、過去の累積というのも、過去のどういう経緯であったかという事が分かるわけですね。 誤差が5~10%での制度で、正確度でわかります。 そしてストロンチウムのみならず、他の放射性核種に対してもわかるわけです。 つまり、今後に関して危険があるかないかという事が分かるわけです。 そしてより詳細なこともわかりまして、 特になにがどう蓄積しているのか。 ストロンチウムであってもセシウムであっても、プルトニウムであっても、 アメニシウムなどであってもという事で分かりますので、 今後に関して危険があるのかないのか。 危険があるという事が出れば、 「それをどう対策をとっていくのか」という事はまたその後で考えていくことができる。 そしてもちろん内部被ばくに関しましては、 歯のエナメル質はそれほど物語ってはくれない訳ですけれども、 内部被ばくに関しては染色体のテストという事を受ければいい訳であります。 そして今後の危険という事に関しても、 たとえばがんの危険がある、あるいは免疫に関して問題がある、 だから、免疫をよくすると、引き上げるようにしなければいけないという事でわかるわけです。 いずれにしても、危険があるのかないのか。 あるとすればどこのポイントで危険があるのかという事が判断できますので、 その後どういう手段をとっていくのかという事は、現在の世の中では何百種類も方法というものがあります。 (除染) 不適切な質問かと思いますけれども、除染について一つお願いしたいと思います。 この本でどこにあるのか調べました、一カ所だけ見つけました。 でもその訳は体外排出で264ページにございました。 除染ですけれども、チェルノブイリの場合は除染もやっていた。 しかし10年位前から、 「それは意味がないという事でやめた」ということを英語の文献で読みましたけれども、 これについてなにかコメントがございましたらお聞かせ願いたい。 我々は現在手抜き除染と言って、去年と今年で数千億円ずつ金を政府がつぎ込んでおります。 そういう点について、私は除染は意味無いんじゃないかと思っておりますんですけど、 よろしくお願いいたします。 星川: 一点だけ、翻訳上どう配慮したかというと、身体の除染の場合は対外排出とか、排せつというふうに、 崎山先生を含めた専門家の方に伺って、それがふさわしいだろうという事に。 環境の、今言われたような、環境の除染の場合には除染という言葉がいいと思いますけれども。 アレクセイ・ヤブロコフ: 除染という事に関しましては、 つまり汚染された地域でありながら、どうやれば農業、漁業、林業等を、相対的に安全に行う事ができるのか? という本、その他の論文も含めてでありますけれども、 それはロシアでもウクライナでもベラルーシでも相当な複数なものが書かれております。 どのような技術テクノロジーによってそれが可能になるのかということは、 そういった本にも出ていますし、一般的にすでに広く知られるものになっております。 という事で結果から言いますと、 汚染地域においても、相対的に安全に農業、林業、漁業を営むことはできるわけですけれども、 それは、大変に高くつきます。 ですから、政府などからの補助金無しでやっていくという事は出来ないと思います。 また、事故以前との同じような形での農業、林業、漁業を行っていこうというのは、 その援助を受けた上でも難しい。不可能になるかと思います。 つまり、以前、事故以前であれば食用になるコメを作っていたところでも、 今後は、事故後はそれができなくなると。 たとえば、バイオ燃料のための食物をつくるという事に切り替えなければいけないと言ったような、 形になっている訳であります。 いずれにしましても、ご質問の方のご指摘の通り、 わたしが書いた本はその事に関する本ではない訳です。 ではその放射性核種の対外排出という事の考えに対しましては、 子どもの体内から排出するという事に関しての例を確か日本にあげていまして、 これは先日亡くなられたネステレンコ父と、ネステレンコジュニアが ベラルーシのNGOで行っていることであります。 お父さんのネステレンコ氏は亡くなりましたけれども、 息子のネステレンコ氏は今でも続けている事であります。 約3000人のベラルーシの子どもたちを彼らはずっとモニタリングをしておりまして、 体内の濃度が上がってしまったという事になりますと、 ペクチンを含んでいるものを与えることによって、数字を下げている訳です。 ペクチンというのは、一番考え得る手段の中で、一番安いものであって、一番効果が出るものであります。 リンゴ、あるいは野イチゴなどをもともとの原料にするものでありますけれども、 1ヶ月毎日それを与えることによって、 約30%ほど数値を下げることに成功しているという例であります。 *そして手引書というものが, 実はロシアでもウクライナでも、ベラルーシでも、相当数のものが出ているのです。 どういう事か?と言いますと、 具体的に食品別に、「どういう食品が放射性核種をため込むか」と言う事についての手引書というものが、 たとえば出ています。 それも、たとえばキノコであっても種類が違えば、 放射性核種をため込む度合というものが桁が違うという事があるんですね。 キャベツ類に関しても、あるいは木イチゴ類に関しても、 種類によって放射性核種をため込む力というものが桁が違う訳です。 ですから、少し自分たちの生活を変えなければいけないという事だと思います。 こう言った災難が降りかかってしまったわけでありますので、 すでに確かである事が実績として分かっている情報というものを取り入れていってですね、 その生活の仕方を変えていくという事が必要であるかと思います。 (土とふれあえない.) 1:58:41 福島在住: 私は福島で医療活動をやっているものなんですけれども、 事故から2年経ちますが、「最近福島で土の上を歩いている子どもたちがいない」という事の情報ですね。 つまり、乳幼児でお母さんがずっと抱っこしたまま土に触れさせない。 そういう状況で、これは放射性核種の直接的な影響ではないですけれども、 ベラルーシやチェルノブイリでそういう事例などがありましたら教えていただきたいと思います。 アレクセイ・ヤブロコフ: もちろん子どもをずっと抱っこしていれば放射性核種に触れる度合いというものは減るわけですけれども、 ただ、子どもは発育しなければいけませんので、 ずっと抱っこされているわけにはいかないのです。 そして当然ながら除染をしたところで遊ばせるということはできるわけですけれども、 除染をして土を剥ぐと、その剥がれた汚いものをどこかへ持っていって、 その持っていかれたところは以前よりは状況が悪くなってしまうということは確かにあるわけですね。 で、ちょっと言葉を変えて答えを続けたいと思いますけれども、 汚染がひどかった都市であっても、ことのほか汚染がひどかったところというのは、 雨水がたまるところであるとかというのは、皆さんもすでにご存じのところかと思います。 ですから除染に関しても全てのところを除染するというのではなくて、 測っていって、特に汚染のひどいところを除染するというやり方にならざるを得ないと思います。 モスクワであっても、今でも5年に一度は、 ある通りであれば、5年に一度は必ず当局の人が測定器を持って 放射線の状況というものを必ずチェックしています。 そしてモスクワという、チェルノブイリから相当離れたところであっても、 そういったチェックをした結果、 一年に70、80あるいは100か所の除染すべきポイントというのがあって、 除染が行われているわけですね。 ですからこの質問に対して私として答が出来るのは、 とにかく測定をして、汚染のひどいところを除染をしていくという事に尽きるのではないかと思います。 そして今日のこの講演会の前に、私は子供向けの雑誌の記者の方のインタビューを受けた訳ですけれども、 インタビューの最後に「子どもたちへのメッセージをお願いいたします」と質問されて、 しばらく考えて、そして答えた言葉がありますので、 それを子供向けというふうに限定する必要はないと思いますので、 大人である皆様にもおくりたいと思います。 今の私たちが理解しなければいけないのは、 目には見えないけれどもとても危険な敵に囲まれているということを認識しなければいけない。 その敵というのは放射線であると。 ただ、その敵をどうすれば発見できるのか?と、 そしてその敵にどういう対抗措置をとればいいのか?という事を私たちは知っている。 だから、きちんとした正しい情報を持っているという事は、闘う手段を持っているという事であるので、 どんどん知識を身につけましょう。 通訳:吉岡さん ロシア語の通訳で日本の第一人者.

2013年5月18日土曜日

ドイツ新聞.FAZ紙の報道.日本の安部首相は,番号が731の軍事訓練航空機で笑顔の写真を撮影した.安部の写真により.中国は,日本に対してより怒りと不信が深まる. http://www.zeit.de/politik/ausland/2013-05/japan-nationalismus-china-suedkorea (安部の写真により.中国に対して,より傷が深まる) 日本は戦争の歴史を矮小していると,韓国と中国は激怒している. 日本の安部首相は,日曜日に番号が731の軍事訓練航空機で笑顔の写真を撮影した. 韓国の新聞は,"阿部は再び731部隊の恐怖を呼び起した"と報道した.他のメディアも同様に反応している. 中国は"彼らが第二次世界大戦で犯した冷酷な罪を証明する多くの証拠がある,と明確に述べている. "私たちは、日本がきちんと積極的に歴史を認識することを願っている"と、 中国外務省のスポークスマンは、記者団に語った。 戦争中,数年間.日本の軍事生物化学兵器の研究の為に中国人、韓国人の囚人たちを使いテストをしていた. 日本の安部首相が,番号が731の軍事訓練航空機で笑顔の写真を公表したことは,日本と隣国の傷の深さを明らかにした. 代二次世界大戦中、731部隊は,終戦まで、中国の一部であった満州で秘密の研究機関であった。数年間、特に中国人、韓国人の囚人を利用し、日本の軍事生物化学兵器のテストをしていた. 航空機の731の数字は、日本が侵略した被害者たちに重大な侮辱として理解された。 今、中国と緊迫している中で,この写真は,特に不利なスキャンダルである. 先月、170人の大臣と副首相麻生太郎が、靖国神社を参拝した. 1869年に日本のために戦争で亡くなった約250万人と、1,000人の戦犯を参拝することは日本が罪悪意識に対して不十分であると常に議論されている. (北京は今沖縄についても議論している) 韓国の外務大臣は、日本の政治家たちが,靖国神社への最近の参拝に対して,祖先の無実を多くの日本人に表明していると批判し、日本への訪問をキャンセルしていた。 中国はまた、沖縄の南の島が、日本が所持する合法性があるか検討すると発表した。その後,日曜日に、日本の自衛隊は沖縄の周辺海域で潜水艦を目撃している。日本は中国の潜水艦であると確認している. 両国は​​、1年半も,無人島で戦略的に重要な尖閣諸島について,自国の島だと主張している. 又,日本も中国も钓魚島について.自国の島だと主張し.両国は、すでに,島を守る為に,お互いに,脅威を与えている. それが十分ではなかったかのか,月曜日に維新の会(日本の復活)の橋本徹は,"第二次世界大戦中に,強制的に売春させられた(主に韓国人,中国人女性たち)約30万人の女性たちの売春は,"危険にさらされた兵士のために必要であり重要であった。皆がそれを理解することが必要である"と発言している. 大阪市長の発言に対して,韓国では怒りが起こった.水曜日にソウルでは、日本大使館の前で抗議デモが行われ,参加者達は日本兵に強制的に売春させられた女性たちだった. しかし,東京知事、石原慎太郎は、 "すべての軍は通常、売春に関係している.橋本氏は、基本的には何も間違っていない"と表明している. (EMI.KIYOMIZU訳)

2013年5月15日水曜日

ドイツ新聞WELT.橋本大阪市長は、強制売春を正当化した.ドイツ新聞,シュピーゲル紙. "日本の政治家橋本は第二次世界大戦中の強制売春を擁護!南ドイツ新聞.日本の政治家大阪市長橋本は、戦時中の性奴隷制度は帝国軍の為に必要と述べた。 http://www.welt.de/politik/ausland/article116174314/Buergermeister-rechtfertigt-Zwangsprostitution.html (ドイツ新聞WELT.橋本大阪市長は、強制売春を正当化した.) 第二次世界大戦中に約20万人の女性が日本兵のために売春を強要された。 大阪の橋本市長は,兵士の規律を維持するために必要だったと発言している. 日本軍に奉仕するために韓国、中国、タイ、フィリピン、インドネシアから30歳40歳代の女性達が強制的に売春婦として送られた.歴史家は20万人と推定している. 韓国の政府代表は.橋本の発言には失望である,人道に対する罪悪であり,"歴史の認識の欠如と女性の権利の尊重の欠如"であると述べている. (南ドイツ新聞.日本の政治家大阪市長橋本は、戦時中の性奴隷制度は帝国軍の為に必要と述べた。) http://www.sz-online.de/nachrichten/japanischer-politiker-nennt-sexsklavinnen-zu-kriegszeiten-noetig-2573281.html 日本の政治家大阪市長橋本は、戦時中の性奴隷制度は帝国軍の為に必要と述べた。 中国はショックを受けている 中国は東京のナショナリスト元知事石原慎太郎と保守党をリードする橋本の発言を批判した。 強制売春は重大な犯罪である,中国外務省は、北京で述べている. 日本の将来は、彼等の過去に犯した重大問題を,どのように,対処するかによると警告している! (Japan mayor: Wartime prostitution was necessary)  (ドイツ新聞,シュピーゲル紙. "日本の政治家橋本は第二次世界大戦中の強制売春を擁護!) " アジアの20万人の "慰安婦達"は三十代,40代の日本兵のために売春婦にされた。日本の政治家橋本は,規律を維持する為に,この方法は必要であり,守るべきであったと述べた. 著名な政治家橋本は、第二次世界大戦中のアジアの女性達の強制売春について,日本政府が行った事を擁護した。 危険にさらされた兵士に,規律を維持させる為に,慰安婦を与えることは必要であった, "誰の目にも明らかにする必要があると述べている. 歴史家によると、韓国や中国の20万の女性達(主に30代.40代の女性)が日本兵のために軍の売春宿で強制的に働かされた.また、フィリピンやインドネシアの女性も被害を受けている。戦争中,日本から攻撃された国は、日本政府が,自分達の罪を完全に認めていないことを批判している。 http://www.spiegel.de/politik/ausland/japanischer-politiker-hashimoto-verteidigt-zwangsprostitution-a-899638.html (元日本人慰安婦の回顧録:「オンナには地獄だった」-城田すず子さんのこと.) http://d.hatena.ne.jp/Stiffmuscle/20070707/p1 日本、館山。丘の上に立つ小さな教会、ふもとには様々な理由から自立が不可能になった女性のための居住施設「かにた婦人の村」がある。天羽道子シスターの後に従い、その教会の地下室へ降りて行った。  幾年にもわたり、幾十人もの女性がここ「かにた婦人の村」で晩年を過ごしてきた。女性たちの遺灰は質素な祭壇の下にある石碑の後ろで眠っている。天羽さんは一枚の白黒写真を納骨堂の壁から降ろし、祭壇の上に置いて、ろうそくに火を灯した。 写真の中の女性は、少女のようなおかっぱ頭で、にこやかに微笑んでいる。彼女の名前は、城田すず子(仮名)さん。 17歳で実父に売られ売春をさせられた城田さんは、第二次世界大戦中ずっと旧日本軍に付き従って太平洋のあちらこちらを回った。日本の降伏後、帰国した城田さんは、占領米軍を客に取らされた。薬物中毒になり、困窮の末、何十年もここの施設に入所していた。 歴史学者は彼女のような日本人女性は数万人はいただろうと考えているが、名乗り出て自分の体験を話した日本人「慰安婦」は城田さんだけである。 城田さんは、1935年、14歳のときに母親がなくなるまでは、それなりに平穏な生活を送っていた。家業のパン屋が倒産し、父親は博打に走った。父親は借金の肩に、城田さんを売春宿に売り飛ばした。当初は、年上の女性たちの着付けや化粧を手伝っていたが、18歳のときに、客を取るよう命じられた。閉じ込められた部屋で、強姦された城田さんは、何日間か床に伏し、その後、梅毒の治療を受けた。一方、父親は博打をやめず、売春宿から借金を重ねた。横浜のブローカーが城田さんを台湾の売春宿に売り飛ばした。城田さんの回想録によれば、台湾へ行く船には、朝鮮、沖縄、日本の女性が乗船していたが、この女性たちは厳しく監視されたという。 台湾で、城田さんは売春宿の中に閉じ込められていた。経営者は民間人だったが、売春宿は旧日本軍専用で、女性が逃げ出さないように厳重に監視していたのも軍当局であった。売春宿から外出するには書類が必要で、警察が彼女の行動を監視していた。 「私は名実共に奴隷になりました。土曜日や日曜日には、いつも列ができ、男たちは中に入ろうと先を争っていました。まさに肉体市場です。思いも感情もありません。一人当たり、10~15人の客を取らされました。」と城田さんは、彼女のあまり知られていない回顧録「マリアの讃歌」に書いている。 この後、城田さんは、何とかこの奴隷状態を抜け出し、帰国するが、一家は離散した。頼る先もない城田さんは、お金を借りてサイパンに渡り、その後、トラック島、パラオ島と渡り歩いた末、慰安所の帳簿係として働くことになる。 爆撃による死地を脱し、終戦後に帰国した城田さんだが、新しい生きる術はなかった。街から街を渡り歩いていく生活のなかでメタンフェタミン(ヒロポン)中毒になってしまう。博多に移った城田さんだが、ここでも仕事はなく、結局、占領米軍が頻繁に利用する売春宿で働くことになる。 城田さんは、売春婦に群がるアメリカ兵のことを「戦争のようでした。私にとっては全く新しい世界でした」と書いている。ある米兵と暮らし始めた城田さんは、未来への希望を持ち始めたが、米兵は彼女を捨てた。城田さんは自殺を図った。母親の墓参りのときに、姉妹が自殺したことを知った。 城田さんは1971年に日本基督教出版局(1985年には、かにた出版部)から回想録『マリアの讃歌』を世に出す。しかし、この本は絶版になって久しく、出版元にも残っていない。 城田さんは、「かにた婦人の村」で20年近く暮らし、1993年に亡くなった。「慰安婦」たちの悲劇が、国際問題となった直後であった。 同僚の慰安婦たちの悲鳴が夢に出てきて、うなされると、城田さんは1984年に、「かにた婦人の家」の深津文雄牧師への手紙に書いている。 「終戦から40年になりますが、日本のどこからも声が起こってきていません。兵士や一般国民の記念碑は数あるのに、中国、東南アジア、南太平洋、アリューシャン列島でセックスを強要され、好き勝手に弄ばれた挙句、捨てられて、凍てつくような寒さの中を彷徨ったり、犬や狼の餌食になった女性たちの記念碑はありません。 軍隊が進攻したところには必ず慰安所がありました。・・・・兵隊さんは列を作って並んでいるし、次の兵隊さんが来る前に自分の性器を綺麗にする暇もありませんでした。私たちは死ぬほどの痛みを感じていたのに。兵隊さんを何度絞め殺してやろうと思ったことか。頭がおかしくなりそうでした。・・・・わたしたちが死んだら、ジャングルに穴掘って、そこに放り込んでおしまいです。もちろん、家族への通知なんてありません。わたしは、この目で見たんです、オンナにとってはこの世の地獄を。」 この城田さんの想いを知った深津牧師は、慰安婦たちの記念碑を建てた。最初は木の記念碑だったが、後に石の記念碑を建てることができた。 天羽シスターは、終戦記念日に、記念碑を訪れ、集いを開く。城田さんの死を看取った人でもある天羽シスターは、こう言った。 「名乗り出て国に恥をかかせるな!という無言の圧力があるのです。だから誰も名乗り出ていないのです。ですが、城田さんは自分の体験を語った最初の元日本人慰安婦です。彼女の体験が証拠なのです、日本政府にたいする異議申し立てなのです。」

2013年5月14日火曜日

ドイツ新聞,シュピーゲル紙. "日本の政治家橋本は第二次世界大戦中の強制売春を擁護!"  http://www.spiegel.de/politik/ausland/japanischer-politiker-hashimoto-verteidigt-zwangsprostitution-a-899638.html アジアの20万人の "慰安婦達"は三十代,40代の日本兵のために売春婦にされた。日本の政治家橋本は,規律を維持する為に,この方法は必要であり,守るべきであったと述べた. 著名な政治家橋本は、第二次世界大戦中のアジアの女性達の強制売春について,日本政府が行った事を擁護した。 危険にさらされた兵士に,規律を維持させる為に,慰安婦を与えることは必要であった, "誰の目にも明らかにする必要があると述べている. 歴史家によると、韓国や中国の20万の女性達(主に30代.40代の女性)が日本兵のために軍の売春宿で強制的に働かされた.また、フィリピンやインドネシアの女性も被害を受けている。戦争中,日本から攻撃された国は、日本政府が,自分達の罪を完全に認めていないことを批判している。

2013年5月9日木曜日

IPPNWドイツ支部による低線量被曝に対する警告. http://vogelgarten.blogspot.de/2011/05/ippnw.html チェルノブイリ25年の経験と現在の福島からドイツの放射線防護が学ぶべきこと. ドイツの公式に定める放射線防護法は低線量被爆の分野においてすでに時代遅れである。高濃度被曝だけでなく低線量の放射能も呼吸や食物、飲料水また皮膚を通して人体に取り込まれた場合、健康に害を与える可能性があり、またその影響が現れなくなる閾値というものは存在しない。それにも関わらずこれまで頑なに最低基準値を求め、設定してきたことは誤りである。 (高線量被爆と低線量被爆の比較) (500mSv以上 - 高線量被爆) ・被爆を受けた細胞の重度の機能障害。細胞分裂障害、細胞の死亡とその結果としての免疫機能の低下、感染 - 止血及び造血障害、胃腸内出血、激しい嘔吐、その他すべての内蔵機能及び中枢神経の障害. ・500mSv - 悪心及び嘔吐 1000-3000mSv - 出血、粘膜潰瘍 - 5000mSv - 被曝者の半数は死亡する - 10.000mSv - 必ず死亡. ・チェルノブイリ事故直後のリクビダートル-4000mSv - 全員死亡、生き延びた場合も発癌 -リクビダートル: 1000mSv - 多くが死亡、発癌、慢性疾患 (0,1- 500mSv 低線量被曝) チェルノブイリ原発事故汚染地域の住民、また原発作業員に観察される症状。 最も多いのは癌や白血病などの慢性疾患、口唇裂(みつくち)、さらにはダウン症など様々な形での重度の奇形、死産、流産、不妊症。これまであまり注目されてこなかった症状としては数々の血管障害、心臓疾患、高血圧、糖尿病、脳障害、眼の障害、感染症に対する過敏(”チェルノブイリ・エイズ”)が挙げられる。 ・170mSv - 現在福島原発事故現場に従事している作業員の被曝量(東電の発表による) ・30-100mSv - チェルノブイリで直ちに避難を強いられた住民 ・20mSv 及びそれ以上:被曝による影響のあることが現在(極端に保守的なごく一部の科学者を除いて)放射線専門家に認められている ・20mSv 前後 - 古いCTスキャンによる放射線量(外部被曝であり、放射性物質の体内への侵入は起こらない) ・9mSv - チェルノブイリの汚染地域に戻り現在もそこで生活している人 ・2,1mSv - 「自然被曝」と呼ばれる量(広島、長崎の原爆、チェルノブイリ事故またその他環境に放出され世界中に拡散したために上昇した放射線量を含む) 1mSv以下の低線量被曝を持続して受けた場合に関して今日行われている議論 放射性物質及び放射性希ガスから生じ拡散する放射線は、幼児や胎児においては、これまでにドイツの参考文献・統計で認められてきたよりも1000倍大きな害があると考えられる。 (観察される健康への影響:) ゲノムの不安定化、遺伝子の変容、奇形、細胞や血管老化の早期化とそれに伴う疾病、死産、出産率の低下、児童における癌・白血病発症率の上昇が原発周辺地域で観察される (主な科学研究とその論旨:) 被曝環境で職業従事する女性は先天性障害を持った赤ん坊を出産する確率が高い. (Wiesel, Spix, Megenthaler, Weiser-Luft, マインツ、2011年1月) 低線量被曝の量が上がるほど何らかの病気の発病する確率は上昇する ・チェルノブイリ前と後のドイツ及びヨーロッパでの先天性障害及び死産 (Scherb, Weigelt 2003年) ・先天性口唇裂を持つ赤ん坊(Scherb, Weigelt 2004年) 1-5mSvの被曝を受けると何らかの病気を発病する確率は2倍になる. ・チェルノブイリ後のダウン症児 Sperling (ベルリン) Zatsepin (ミンスク) ・死産 (Scherb 及び Weigelt 2004年) 原子力発電所近郊での小児癌に関する研究(KiKK研究). (マインツ市小児癌登録2007年) ・子供の住む場所が原子力発電所に近いほど、その子供が癌または白血病を発病する確率は上がる 放射線防護の改善に関するIPPNWの要請. IPPNWは2009年以来放射線防護に関する参照文献及び統計において、成人男性を基準とするこれまでの方法を新たに胎児を基準とすることに改めるよう要請してきている。 ・2009年IPPNWは2009年7月のドイツ連邦会議に5000名以上の署名による請願書を提出した。 2011年4月11日現在この請願書に対する返答は未だに行われていない。

2013年5月8日水曜日

【被曝】IPPNW報告書「チェルノブイリ事故による甲状腺癌などの増加」IPPNWドイツ支部. Claußen博士. http://www.ippnw.de/atomenergie/atom-gesundheit/tschernobylfolgen/artikel/d49046e4f1/die-iaeo-will-einen-konsens-zu-den-t.html IPPNWのチエルノブイル事故による癌疾病の報告. 国連科学委員会の報道は誤りである. 1999年の調査では、ベラルーシの大人の甲状線癌の発生率は,10年間に5倍以上に増加した。 数千の成人の甲状腺癌が報告されている. 他の癌も増加し登録されている. 特に小児白血病と乳癌が50%増加している. そして若年性糖尿病も増加している。 空気中の放射線で6.7万人が被曝し,この影響でチエルノブイル被災地の子供達の甲状腺癌が10倍に増加した. 2004年11月にミンスクの放射線医学と内分泌学研究所の調査をしたスイス医療機関は 1990年から2000年の間にミンスク、ベラルーシで癌の発生率が、 チェルノブイリ事故前と比べて40%増加したことを報告した. 先天性欠損症や死産の増加は、 ウクライナのゴメル,ベラルーシだけでなく、西ヨーロッパやトルコにも起こっている. 1956年に多数の科学者とドイツの哲学者BLOCH氏は低放射線量は、 細胞の損傷がされる可能性があると警告している,IPPNWドイツ支部の報告.

2013年5月6日月曜日

〈邦訳〉 IPPNWドイツ支部Alex Rosen博士「福島原発事故と放射線による健康影響」  愛する日本の人達へ. 福島原発事故と放射線による健康影響についてのWHOの報告書は明らかに過小評価され,隠蔽されている事が.Alex Rosen博士が明確にされています. Alex Rosen博士が書かれたこの事実を,多くの人に伝えてください.又,Alex Rosen博士が日本で改革されなければならない問題点を指摘されておられ,とても重要です. 子供達の生命を守る為,私達の生きる権利の為に,1人,1人が,立ち上がり,団結して,戦ってくださいますよう,お願いします. ドイツから. EMI.KIYOMIZU ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ {Alex Rosen博士が指摘した重要点} A.いくつかの場所で放射線測定がされ,明らかにされており.これらのWHOの推定量を上回り.10-50ミリシーベルトの放射線量を被爆したと推定する. それは二つの地域,浪江と飯舘である. 福島近県での推定放射線量は、0.1から10ミリシーベルトである. 他の都道府県の推定放射線量は0.1-1ミリシーベルトである。 B.事故後1年,福島県の住民の平均の甲状腺の被ばく線量は10-100ミリシーベルトであるとWHOは報告している. 特定の場所(浪江)では甲状腺の被ばく線量は200 mSvと推定する. 日本の他の地域については1-10ミリシーベルトの甲状腺の被ばく線量と推定する. C.福島原発のキセノン133の放出量はチエルノブイル原発事故の2倍以上である. オーストリアの地球気象学研究所は,福島第1の原発事故によるメッルトタ゛ウンで3月 12日から14日までの空気中の放出量は3.6-3.9ヘ゛クレル x 170 倍であると計算している. チエルノブイル原発事故で放出したヨウ素全放出量の約20%である. NILUによると、セシウム137の放出量はチエルノフ゛イルの約40-60%と発表しているが,WHOはこの理由も説明していない. WHOの報告は他の研究所よりも50から80パーセント低い放出量を示している。 セシウム137は組織を破壊し.悪性腫瘍になる可能性がある. D.WHOの報告は津波による原因で,3つの原子炉の冷却が不可能になり,それが原発事故を起し,地震が原因ではないと強調している. 我々は福島原発第1の損傷は地震であると確信することができる.日本では地震の為の原発の安全性の確保が必要である. E.福島原発の労働者達は,間違いなく,高い放射線被爆をしているが,報道されていない.その理由は、他種の放射能測定器を使用したからだと東電は述べている. F..報告書は、(3つの年齢層に分けて被爆検査がされなければいけないが)福島の災害後1年,年齢に関係なく.福島県のすべての居住者の被爆線量は1-10mSvと報告している. 大人、子供,乳児の被爆量の違いが調査されていない. 幼児は,細胞の修復能力が十分に発達していないので、癌になるのを十分に防ぐことが出来ない. 母親の膀胱が放射線により損失すると,ヨウ素131が母乳に含まれるようになる. 多数の生物学的,社会学的な原因によって起こる影響が報告されていない. G.政府や原子力規制当局は公共の健康管理と安全性を守らなければいけないが,不能であった.そして住民の安全と健康を守らなければいけないが,それさえも不十分である. 又,安全と健康の保護さえ.怠っている. H. 米国国立アカデミー科学諮問委員会は,国際的に認められたBEIR VII氏の報告で,低放射線量による影響で細胞の損傷と遺伝的変異が起こることを示した. 低線量被爆は高放射線被曝と同じように,癌になる可能性がある。 国際的に知られているBEIR VII氏の放射線量のリスクの研究に基づくと, 平均10ミリシーベルトの被爆で1,000人が癌になる.100ミリシーベルトの被爆で癌になるのは100人以下であると報告されている. WHOは,1000人の内1人が癌になると報告している. 100ミリシーベルトは、1年に5000回の胸部X線に相当する.このような放射線量で影響は少ないと言う放射線医師はいないだろう. 福島原発事故発生後、日本政府は一方的に放射線規定量を決定し,放射線による長期的影響や、許容される放射線量, 各年齢層に対しての放射線の影響,どのように放射線保護をするか等の詳細な情報を住民に与えなかった. I. WHOの総被曝量の報告は明らかに過小評価されている. 福島県とその近くの県の食料品市場からの食料品が検査された.たった800gから900gの食品が検査され,この理由で, 報告書は過小評価されていると判断する.約2000グラムは検査されなければならない. WHOは,どの地域の食品サンプルを検査したか報告していない. メルトダウンの1ヶ月後に,検出されたヨウ素の放射線量の、最大量は100.000 Bq/kg以上である. (WHOの報告の2倍の放射線量である) そして,セシウムの放射線量は 900.000 Bq/kg 検出されている.(WHOの報告書に比べて約20倍の放射線量である.) これらの放射線データは 国務省のウェブサイト上でも,多数公式に発表されているが,WHOの報告はテ゛ータ-分析も無く,説明もしていない. 汚染食品のサンプルが選択された範囲に欠点があり,汚染食品のサンプル検査結果から、国民に許可してはいけない. J.汚染された水を 飲料した場合、甲状腺の値に確実にあらわれるはずである。 水道水はWHOの報告書の中からはずされている. 内被爆量の計算がされていないので,WHOの放射線量の報告は疑問点がある。 K. 東京電力の公報によると,2012年5月に76個の魚類のサンプル検査で,その内(43%が)33個の魚のサンプルからセシウム.100ベクレル/ kg以上の放射線量を検出した. 2012年5月9日に,小高で釣られたヒラメは10倍の放射線量,1.190ベクレル/ kgが検出されている. 2012年7月に、日本の環境省は,福島県の湖,沼.河川の淡水魚からセシウム137(1ケース2600ベクレル/ kg)の放射線量を検出したと公表した.(海水魚に比べ,もっと高い放射線量である.) WHOは,このどれも,報告していない.又,どのようにサンプルを選択したか,そして,放射線量の検査結果も含まれていなく,何の質問もしていない. L.  WHOは2011年3月12日から4月6日までに放出された放射線推定量だけ報告し. 福島第1の原子炉から, 今も放射能漏れがしていることを無視している.そして現在まで,放射線は環境に放出している. 東京電力は2012年1月に測定した,毎時セシウム60 ミリBq の放出量,1日あたり約1440 ミリBqの放出量について東京電力は報告していない. 又,続いて放出しているヨウ素131の放出量も、東京電力はコメントを与えていない. M.チェルノブイリの場合,ヨウ素131の放射性降下物の影響を受けた地域,ゴメリ州は,(チェルノブイリ事故後)1986年から1998年までに青少年は,1973年から1985年まで(チェルノブイリ事故前)(青少年,0歳?18歳)と比較して,子どもの甲状腺癌は58倍に増加した. 国際ジャーナルの研究で,チェルノブイリ事故後,、ヨーロッパでは,放射線ヨウ素131,25ミリシーベルト以下被爆した子供達の内で,約3分の1,16000人が甲状線癌になっていると発表された. WHOは福島県の子供達の甲状腺の影響についての大規模な調査について,述べていない. N. WHOは,放射線の影響についての科学的研究の為に,住民がモルモットになっていることに対して質問することも,又,住民に知らせようともしていない. *日本政府は財政のため、被災者を避難させず,多くの住民に汚染された場所に住むよう強制し,このような状況下で生活させ,放射線による健康の影響があるか,学術研究を行なおうとしている. 放射線医学総合研究所(放医研)と福島県と福島県立医科大学は,200万人以上の福島の住民の、健康調査を開始しなければならない. この調査において、2011年3月11日から7月11日までの住民の行動,移転したか,生活習慣,地元で生産された食品や牛乳を摂食したか等の情報収集を行わなければならない. **影響を受けた子どもたちの甲状腺検査は,20歳までに,年二回必要である.彼らが20歳なってからも人生の終わりまで5年ごとに,強制的な検査が必要である. *これらの甲状腺検査の目的は,早期に放射線の影響を知り,治療する為であるという事を明確に言わなければならない. *WHOの研究は、百万人もの人達が研究目的の為であるということ,人々の心理的、社会的影響の原因についても言及していない。 O.WHOレポートは30人の国際的な専門家によって共同制作されたが,批判したり,感心も示されていない.彼等はもっと調査しなければいけないが,完全に別の立場であるのが明らかである 放射線防護委員会は、最も,政府の影響を受けている. そして,原発推進者達は政府を非難する文や,出版物には用心している. 独立した日本の市民放射能測定所の結果も、放射線量計算に含まれていない. *なぜ原子力規制当局とIAEAのメンハ゛-が福島原発事故の報告書を作成したか,理解しなければならない. *原子力の安全性に対して,WHOはIAEAに従属している事を知らなければならない. *第1条及び第3条の第三項と第1項の,WHOとIAEAの契約書で、1959年からWHOは,放射線の影響に関する一切の科学論文は、IAEAの同意なしでは公開してはいけないと義務ずけられている. *問題点は,WHOが公表した福島原発事故報告書を記載したのは,なぜ,国際原子力機関(IAEA)と他の原子力当局の多数のメンバーが書いたという事である. P.*大きな問題は,原子力規制当局の組織の問題と監視システムが無いということである. 虚偽の報告をする専門家を保護し,間違った彼等の意見を,支持していることである. *真実は,原子力規制当局のメンハ゛-が報告書を書く役割をしたことであり, WHOの報告書は公平性と信頼性に欠けている. *原子力規制当局は,調査委員会の報告を壊滅し,原発事故前と原発事故当日の自分達の間違いを確実に隠蔽したのである.  *原子力規制当局の質的改革を実行しない限り,日本の原子力エネルキ゛ーは,国民の安全を保証することはできない. *全ての組織が,実質的に改革する必要がある.そして,日本政府は国際的な安全基準を無視することを止めなければならない. 又,(疑惑の)日本政府,径産省,原子力からの独立が必要である.彼等は,原子力の安全を確保するための専門知識と対応に欠け,信頼できない. Q.*WHOの報告書は,放射線被爆の総推定線量と原子力事故による健康被害の明確な証拠を,多く隠蔽し公表している. *日本政府が発表した検査結果では,食品サンプルの量と種類が不十分である.(正確な検査とは言えない) *WHOにおける放射線量の推定量は,独立した研究機関よりも低く,東京電力よりもさらに低く,報告している. 主な批判は,WHOの報告書は,公平性が欠如している. *国際原子力機関(IAEA)と原子力当局のメンハ゛-は,原子力産業と結託し,他の独立した調査結果と大きく異なった報告をし,福島の原発事故の影響を軽視しようとする試みがある. *住民の放射線被爆を立証する為の,有意義な科学的報告でない.   *IAEAと近い関係がある原子力機関が書いた大部分の報告書は不明であり.カモフラージュする為に,WHOが公表したのである. 福島で必要なのは,原子力産業から干渉されず,影響されず,そして,福島第1原発のメルトダウンに責任がある原子力当局を除外し,自由で独立した科学的調査である. *今,必要な事は,産業の復興よりコミュニティの健康を守ることである. *継続している空気、土壌、水の汚染,北太平洋の大部分が汚染され,1.500 km2 以上の日本の国土が汚染されている事が軽視されている. ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ Analyse des WHO-Berichts zur Katastrophe von Fukushima Dr. med. Alex Rosen Universitätskinderklinik Düsseldorf 14. September 2012 (注:PDF) http://www.fukushima-disaster.de/fileadmin/user_upload/pdf/deutsch/ippnw_analyse_who_report_fukushima_140912.pdf (WHOの福島原発事故報告書に対しての批判) 核戦争防護国際医師団体ドイツ支部.Alex Rosen博士の論文から.(emi.kiyomizu訳) 2012年5月23日,世界保健機関(WHO)は東日本大地震で起きた福島原発事故による推定放射線量を発表した. このWHOの報告は, 原発事故後1年目の,放射線量の推定量と放射線による健康への影響を国際的に査定し, 放射線濃度を防ぐ為、時期的に責任を持った情報を日本国民に知らせる為のものである. このWHOの報告は、安心を与える報告であるとのメデ(ィ)アの反響である. WHO:福島の放射線量は低線量である.(日本では福島原発事故後の放射線量は低い線量である.BBC報道.2012年5月24日) *.WHO:福島原発周辺の人々の放射線被曝は安全な状態である.(福島の原発周辺の人達の放射線被爆は健康に影響がない.朝日新聞.5月23日) *. 福島の放射線量は規定範囲内である -WHO.(福島は安全な放射線量である、ロイター報道.2012年5月23日) *.福島の放射線量は許容量である.(福島の放射線量は許容できる範囲内である、AFP報道.2012年5月23日) *福島の本当の状況を、楽観的な見方をしているのが示されている。 これらの報道からWHOは状態を把握し報告しようとしている. (1)(WHOの報告書は何を言いたいのか?) 他の情報から得たデータで出した結果で,どのように結論を出したのか? *WHOは何を隠蔽したいのか? 重要な情報を省略し,既存のデータでは無く,明らかに偏見な結論を出している. *報告書は誰が書いたか? どのような人,組織が報告書の作成を担当したか、彼らの動機は何であるか? 1.WHOは何の報告(を)したいのか? (総線量) *WHO報告書は、福島県の住民は、原発事故後の1年間に,1-10 mSvの放射線量を被爆したと書いている. いくつかの場所で放射線測定がされ,明らかにされており.これらのWHOの推定量を上回り.10-50ミリシーベルトの放射線量を被爆したと推定する. それは二つの地域,浪江と飯舘である. 福島近県での推定放射線量は、0.1から10ミリシーベルトである. 他の都道府県の推定放射線量は0.1-1ミリシーベルトである。 * これらの推定値の信頼性については、次の章で説明する. (甲状腺線量) *事故後1年,福島県の住民の平均の甲状腺の被ばく線量は10-100ミリシーベルトであるとWHOは報告している. 特定の場所(浪江)では甲状腺の被ばく線量は200 mSvと推定する. 日本の他の地域については1-10ミリシーベルトの甲状腺の被ばく線量と推定する. (食物汚染) 放射腺降下によって汚染された食品,野菜、果物、キノコ、牛乳、肉、穀物、卵は、検査の結果、すべて放射線量規定値以下だとWHOは報告している. これらの危険な汚染食品を食べた人々は,内部被爆にさらされたのである. (放射性の総放出量) WHOの報告書では2011年3月12日-4月6日までの放射線キセノン-133の大気中推定放出量は113ヘ゛クレル×170倍である. β線、γ線の半減期は525日である.吸入すると、肺組織の損傷を引き起こす可能性がある. ノルウェーの航空研究所NILUは2011年3月12日- 4月20日までのキセノン-133の放出量は167ヘ゛クレル×170倍と計算している. 2011年3月に,日本原子力安全・保安委員会はキセノン-133はもっと高く,223ヘ゛クレル x 170倍の放出量を発表した. 福島原発のキセノン133の放出量はチエルノブイル原発事故の2倍以上である. WHOは2011年3月12日から4月6日迄の放射性ヨウ素131の全体放出量は(1.24-1.59 x 170)ベクレルと報告している. ヨウ素131は半減期8日間で、甲状腺癌を引き起こす可能性がある. オーストリアの地球気象学研究所は,福島第1の原発事故によるメッルトタ゛ウンで3月 12日から14日までの空気中の放出量は3.6-3.9ヘ゛クレル x 170 倍であると計算している. チエルノブイル原発事故で放出したヨウ素全放出量の約20%である. 東京電力は2011年3月12日から15までに,同じ様にヨウ素131の放出量は3.19ヘ゛クレル x 170 倍と推定している. WHOは,理由も無く,ヨウ素131の全放出量は(東京電力とZAMGの総放出量の)約3分の2の放出量を報告している. 最後のWHOの報告書は.(2011年3月12日から4月6日までの) セシウム137の総放出量は(0,97-1.53Bq x 160 倍)と報告している. NILUによると、セシウム137の放出量はチエルノフ゛イルの約40-60%と発表しているが,WHOはこの理由も説明していない. WHOの報告は他の研究所よりも50から80パーセント低い放出量を示している。 セシウム137は組織を破壊し.悪性腫瘍になる可能性がある. (ヨウ素剤による予防) 報告書では,数地域は公式にヨウ素錠剤が配布されず,市民がヨウ素錠剤を服用していないことが明らかにされている. したがって、放射性ヨウ素吸収の防護ができなく,甲状腺の被爆量は高いと推定される. (2)(報告で何がされていないか.) 原子力事故の原因について,まちがった報告がされている. WHOの報告は津波による原因で,3つの原子炉の冷却が不可能になり,それが原発事故を起し,地震が原因ではないと強調している. 原子力発電所は地震地帯に建設されている.(特に日本では) 日本の原子力産業はメルトダウンの原因は、地震でないと主張し,稀に発生する大津波が原因であるとしている. ドイツの研究で、福島第一の事故の原因は地震であり,津波ではないと示すことができる. 又,NILUは(津波前)地震直後の大気での放射線放出量の測定で,地震が原子炉の実質的な破壊の原因であることを証明している. (日本の保安委員会の結論) 東京電力は、事故の原因は津波であり,地震が事故をもたらしたことを否定している. 我々は福島原発第1の損傷は地震であると確信することができる.日本では地震の為の原発の安全性の確保が必要である. (3)(専門家グループによって無視された放射線被曝) メルトダウン後,福島第一原発から20キロ範囲内の人々は数日間で避難したので,専門家グループは、人々は被爆され無かったと述べている. これらの人々は、その避難中に放射線にさらされた可能性がある. 調査委員会が,この事実を発見したにもかかわらず,簡単に日本政府は無視をした. 日本政府は,自治体に福島原発の事故についての通達が遅れた. 又,事故の重症度についての通達も遅れている. 町の住民の20%だけが事故について知っていた.11日の夜21時23分に,原発から3km範囲内の人々が避難させられた. 福島原発から10km範囲内のほとんどの住民は,12時間以上経過してから,12日の5時44分に避難させられた. しかし、事故や避難の理由についての説明はされなかった.多くの人々は強制され,必需品だけを持ち避難した.数回にわたり,避難場所(高放射線で汚染された場所に避難させられた)を変えさせられた. 一部の人々は高汚染された地域につれて行かれ,4月まで放置され,避難指示も与えられなかった. 既に説明しているが,避難者達は、放射能を防護する為に、ヨウ素錠剤を配られなかった. 福島原発の労働者達は,間違いなく,高い放射線被爆をしているが,報道されていない.その理由は、他種の放射能測定器を使用したからだと東電は述べている. (4)(大人・小児・乳児に対する被爆量の違いが示されていない) 報告書は、(3つの年齢層に分けて被爆検査がされなければいけないが)福島の災害後1年,年齢に関係なく.福島県のすべての居住者の被爆線量は1-10mSvと報告している. 大人、子供,乳児の被爆量の違いが調査されていない. また,幼年期の社会学と小児放射線生物学の基本を無視している. 平均的な計算がされ,大人、子供,乳児の被爆量の違いが明らかにされていない. 子どもたちは,一般に大人よりも多くの時間を屋外で過ごし,地面、砂場、海辺,庭で遊び,より放射線にさらされる. 又,幼児は口に土を入れる癖がある. 2011年5月、科学技術環境省(文部科学省)は幼稚園、学校,保育所で集められた土壌サンプルを測定した. 誰も測定しなかった場所で,放射線ヨウ素131が1200ベクレル/ kg以上検出された. 市内の小学校で放射線ヨウ素131が.6800ベクレル/ kg検出された. 土壌の放射線セシウム137は620ベクレル/ kgから9900 Bq/kgまで検出された. 又,子どもたちは大人よりも放射線に対して生物学的に敏感である。 肌、の表面は,より透過性があるので、より多くの放射線が吸収される. 呼吸の排気量が多いので,より病原菌を吸入する. 又,細胞代謝が速く,細胞分裂する割合が高く、リスクが増大し, 悪性腫瘍の原因になる. 身体の防護機能は,免疫により防ぐことができる,しかし, 幼児は,細胞の修復能力が十分に発達していないので、癌になるのを十分に防ぐことが出来ない. 母親の膀胱が放射線により損失すると,ヨウ素131が母乳に含まれるようになる. 多数の生物学的,社会学的な原因によって起こる影響が報告されていない.子供達は事実,放射線の影響で病気になり苦しむ.これは,チェルノブイリの研究で示されている. WHOの報告書は,成人・小児・幼児の推定放射線量に対して無視している. (5)(原子力事故の不適切な対応に対して批判されていない.) WHOの報告書は, 日本政府が住民に対して取った対策について.又, 住民の被爆を低減することができた事などについて述べられていない.又,日本政府の取った,いくつかの対応で住民が高被爆させられた事についても述べられていない. 当局は,緊急時の放射線量情報予測システム(SPEEDI)のデータを,住民に提供できたが、無視した. そして,住民達は放射線のリスクがより高い汚染地域に避難させられた. 又,報告書では,政府が放射線被爆を低減するための措置を実施していないことに対しても,重要な質問がされていない. 日本の独立した事故調査委員会の公式報告書では,ヨウ素剤の効果について十分に知っていたが.原子力緊急指令センターと福島県はヨウ素剤を配布しようとしなかったと発表している. 日本政府は2011年4月19日に子供の放射線被爆許容量を,毎時 3.8 μSv(年間約20ミリシーベルト)に決定した事は信じ難い. 親の組織団体や科学者や医師からの抗議があった後、政府は新たに年間1ミリシーベルトに変更した. 事故調査委員会は,WHOの報告よりも,日本政府に対して,事故の対応の仕方について批判している. 事故調査委員会は官邸,原子力規制当局,他の機関が正しく機能していなく,事故の状態を徐々に悪化したと指摘している. 住民の避難について,適切な防護対策が取れていなく,政府や自治体(福島県)の過失である. 官邸の原子力事故についての危機管理体制と前政府と原子力規制当局の緊急対策、原発事故後の防御・防衛,管理,国民の健康と安全を保護することに対して怠慢であった. 政府や原子力規制当局は公共の健康管理と安全性を守らなければいけないが,不能であった.そして住民の安全と健康を守らなければいけないが,それさえも不十分である. 又,安全と健康の保護さえ.怠っている. (6)(放射線による癌の発生はないという事実の隠蔽) 報告書は、規定の基準以下で、、年間10ミリsv 又は、緊急時の、20ミリsvから100ミリsv迄は、リスクは無いと書かれている. この報道は,人々に安心感を与えようとしている. (*放射線量の増加に比例して,癌になる危険性もあり,又,他の疾病も発生する.私は,この情報を追加する.) 福島県の放射線管理顧問.山下俊一は,大人と子供は年間100ミリシーベルトの放射線量でも安全であると説明し, 低放射線量を被爆した住民において,癌の発生率は少ないと述べている.放射線量100mSv以下での健康の影響は統計的に証明されていないので, したがってリスクは考えられないと述べている. 何の統計的な証拠があるのだろうか. WHOの報告は山下教授のLNT(被曝量と発ガン率比例)のグラフを認めている. 100ミリシーベルト以下での癌の発生率は統計的結果とLNTの結果で明確に証明することができる. 米国国立アカデミー科学諮問委員会は,国際的に認められたBEIR VII氏の報告で,低放射線量による影響で細胞の損傷と遺伝的変異が起こることを示した. 低線量被爆は高放射線被曝と同じように,癌になる可能性がある。 国際的に知られているBEIR VII氏の放射線量のリスクの研究に基づくと, 平均10ミリシーベルトの被爆で1,000人が癌になる.100ミリシーベルトの被爆で癌になるのは100人以下であると報告されている. 放射線量規定の高低は,社会でどのくらいリスクが許容できるかにより決められる. ヘルメットなしで自転車を走らせることは,社会で我慢できるリスクである. 安全が保証されるために,社会でどのくらいのリスクが受け入れることができるか,国民議論が必要である. WHOは,1000人の内1人が癌になると報告している,"社会的に許容できるリスク"であると思うのなら,明らかにそう明記すべきである. 原子力発電所の労働者の放射線量について、偽りの報告をし安全だとしている. 子供は原発労働者ではない.そして,彼等の健康を危険にさらすために,放射性物質を吸入する選択をしたのではない. 原子力発電所の労働者は.子どもや乳児の健康を診察する医師が居なく. どんな医者も放射線検査をしないと報告している. そして,医者は放射線影響を確実に知っており,子供や妊婦に対して許される胸部X線写真の放射線量は 0.02 mSv である. 被爆を避けることで,悪性疾患を防ぐことも知っている。 100ミリシーベルトは、1年に5000回の胸部X線に相当する.このような放射線量で影響は少ないと言う放射線医師はいないだろう. 福島原発の事故調査委員会は,低線量被爆による長期的な影響は無いと書いている. 国際的な調査では,リスクは放射線量に比例して増加することが確認されている. 健康への放射線の影響は、人により異なり、個人の放射線に対する影響は.年齢に関係する.そして、他の部分は未知である. 福島原発事故発生後、日本政府は一方的に放射線規定量を決定し,放射線による長期的影響や、許容される放射線量, 各年齢層に対しての放射線の影響,どのように放射線保護をするか等の詳細な情報を住民に与えなかった. (7){食品サンプルの検査について} 内被爆のほとんどは,汚染された食物を摂取することによる. WHOの内部被爆についての報告は推定であり,その推定は十分でない.食品サンプルの放射線量検査は不十分であり,何も信頼できない. サンプル検査に関して、驚くべき点は,原発事故発生1か月間後に,全福島県で、たった17個の卵だけ、検査されている. 又,2ヶ月後も,3か月後も4か月後も検査がされていない事である. 4ヶ月間で,福島県で39個の卵が検査されている.(18個の卵は日本の他の地域からである)内部被爆は卵により広まり,120万人の国民が放射線被曝させられたのか!! 果実のサンプル検査は,(最初??の月に40個のサンプル、2か月後に16個のサンプル,そして、49個のサンプル内28個のサンプルは日本の他の地域からである) WHOの総被曝量の報告は明らかに過小評価されている. 福島県とその近くの県の食料品市場からの食料品が検査された.たった800gから900gの食品が検査され,この理由で, 報告書は過小評価されていると判断する.約2000グラムは検査されなければならない. WHOは,どの地域の食品サンプルを検査したか報告していない. 福島の原発事故による健康障害の調査については、原子力産業と行政の視点と利益の違いから非常に難しい。 東京電力や日本原子力機関は公式に調査され,独立した科学者達が批判している内容は国民に公表されなければならない. 典型的な例は,WHOは福島の汚染された野菜のサンフ゜ルで,ヨウ素131の最高放射線量は54.100 Bq/kg , セシウム137は41.000 Bq/kg 検出されたと報告している. 興味深いことに、福島県外の野菜サンプルの検査で,最高の放射線量が検出されている. 文部科学省は,汚染された野菜のサンプルから(ヨウ素131)2.540.000 Bq/kgの放射線量を検出したと報告した.(WHOの報告に対して,40倍以上高い放射線量である.) そして,セシウム2.650.000 Bq/kgの放射線量を検出した.(WHOの報告に比べ,60倍以上高い) メルトダウンの1ヶ月後に,検出されたヨウ素の放射線量の、最大量は100.000 Bq/kg以上である. (WHOの報告の2倍の放射線量である) そして,セシウムの放射線量は 900.000 Bq/kg 検出されている.(WHOの報告書に比べて約20倍の放射線量である.) これらの放射線データは 国務省のウェブサイト上でも,多数公式に発表されているが,WHOの報告はテ゛ータ-分析も無く,説明もしていない. 汚染食品のサンプルが選択された範囲に欠点があり,汚染食品のサンプル検査結果から、国民に許可してはいけない. 又,食料品の汚染で,国民の内部被爆が拡散されることになる. (8)(放射線汚染された水道水について.) 後の章で、続いて酷い情報がある.専門家グループは、水道水における放射線量は、他の被爆経路と比較して低いと思っていた. 彼等は,汚染された水道水からの被曝量は計算に入れていない. 奇妙なことに,国際原子力機関(IAEA)は福島、茨城、栃木、群馬、千葉、埼玉県からの水道水中の放射線ヨウ素を調査し,警告している.(3月17日から23日まで水道水のサンプルを検査) 東京の北部地区の水道水サンプルから,ヨウ素210ベクレル/リットルの放射線量が検出されている。 放射線防護団体 Foodwatch とIPPNW(核戦争防護国際医師団体)ドイツ支部によると,福島原発事故後の水道水や食品中のヨード131の放射線量は増えてはいない.放射線は、事故後から測定され始めた. 汚染された水を 飲料した場合、甲状腺の値に確実にあらわれるはずである。 水道水はWHOの報告書の中からはずされている. 内被爆量の計算がされていないので,WHOの放射線量の報告は疑問点がある。 (9)(海産物の放射能汚染に関するデータが十分でない.) WHOの報告書は,原発事故2ヶ月後に福島県内で捕れた,41個の魚介類のデータだけである. これらの魚介類のサンプル検査で,ヨウ素,12,000ベクレル/ kg,セシウム,7100ベクレル/ kgが検出された. 報告書の著者は,海水により放射性物質が薄められる事,又,生物は放射線濃縮をするという事実を無視している. その理由として,放射能は食物連鎖により蓄積される.大きな魚(人々が食べるマグロなど)は時間をかけて魚の筋肉内に放射線が蓄積される. 福島第1からの放射線量は続いて放出している.海洋生物の汚染が続き,時間の経過とともに悪化している. 例えば, 2011年3月から9月まで放射線量は増加し続けており,9月15日に北太平洋で捕獲されたスズキのセシウムの含有量は670 Bq/kg であった. 東京電力の公報によると,2012年5月に76個の魚類のサンプル検査で,その内(43%が)33個の魚のサンプルからセシウム.100ベクレル/ kg以上の放射線量を検出した. 2012年5月9日に,小高で釣られたヒラメは10倍の放射線量,1.190ベクレル/ kgが検出されている. 2012年7月に、日本の環境省は,福島県の湖,沼.河川の淡水魚からセシウム137(1ケース2600ベクレル/ kg)の放射線量を検出したと公表した.(海水魚に比べ,もっと高い放射線量である.) WHOは,このどれも,報告していない.又,どのようにサンプルを選択したか,そして,放射線量の検査結果も含まれていなく,何の質問もしていない. (10)(福島原発の原子炉内の継続的な問題について,何も触れていない.) WHOは2011年3月12日から4月6日までに放出された放射線推定量だけ報告し. 福島第1の原子炉から, 今も放射能漏れがしていることを無視している.そして現在まで,放射線は環境に放出している. 東京電力は3月26日から9月30日までに,ヨウ素1.1ベクレル×1016倍,セシウム約7ベクレル×1015倍の放射線量が海に放出されたと公表しているが,東電は,何も警告していない. 1号基から3号基まで原子炉の冷却の為に,1日に約535200リットル必要であり. 又,放射線汚染水が原子炉建て屋の床に流出していることなど,同じ様に警告していない. 報告では,4か月後には,ヨウ素の総被爆量に対して安全であると報道されている状態である. 放射性ヨウ素の放出量については,原子力事故の初めだけ報告しており,続いてる放出量や放射線ヨウ素131は減少していく事など報告していない. 2011年6月に文部科学省は,福島県の多くの地域の土壌中のヨウ素の放射線量は200 Bq/kg以上であると公表した. ヨウ素131は8日間で半減し、事故92日後に測定した結果では,浪江で1.300ベクレル/ kg,飯舘村で1100ベクレル/ kg,の高い放射線量であった. 加えて,汚染地域では続いて放射線ヨウ素が,検出されている. WHOは,事故3ヶ月後に,野菜サンプルから,放射線ヨウ素131が2.200ベクレル/ kg 検出された事を発見しているが,1つ以上の核分裂や再臨界によって引き起こされた,福島原発爆発後も,放射性ヨウ素が継続して放出している事の証拠である. (WHOの調査によると)東京電力は2012年1月に測定した,毎時セシウム60 ミリBq の放出量,1日あたり約1440 ミリBqの放出量について東京電力は報告していない. 又,続いて放出しているヨウ素131の放出量も、東京電力はコメントを与えていない. (11)(甲状腺調査についての批判の報告はしていない) WHOの報告書は、福島県の1080人の子どもたちの甲状腺調査で,ほとんど健康への影響は無いと,酷い報告をしている. 調査結果は、 全て,より安心感を与えようとしている. *ヨウ素放射線降下後,1週間以上放射線量がモニタ-リンク゛されている,子供達の甲状腺検査で44.6%の子供達が35ミリシーベルトの被爆量が測定されている. ほとんどの子供が,被爆量は10 ミリSv以下であった. 放射線降下は今も続いているが,それを考慮していない. 放射線ヨウ素131は7.3日間で半減するので,実際に非常に重要である. モニタリングの期間は(3月24日?3月30日)迄で,ヨウ素131の初期の放射線量は,既に50%減少している. *その期間に,放射線降下物により,人々の健全な体の組織が影響を受けている. **この事実があるのに,WHOの報告書に記載されていない. *続いて,低線量被爆でも体が損傷され,悪性腫瘍になる危険性を高める. (日本のマスコミ)は"社会的に許容できるリスク"を保護し,人々に放射線規定量以下だと信じさせ、繰り返し,危険は無いと報道した. チェルノブイリの場合,ヨウ素131の放射性降下物の影響を受けた地域,ゴメリ州は,(チェルノブイリ事故後)1986年から1998年までに青少年は,1973年から1985年まで(チェルノブイリ事故前)(青少年,0歳?18歳)と比較して,子どもの甲状腺癌は58倍に増加した. 国際ジャーナルの研究で,チェルノブイリ事故後,、ヨーロッパでは,放射線ヨウ素131,25ミリシーベルト以下被爆した子供達の内で,約3分の1,16000人が甲状線癌になっていると発表された. WHOは福島県の子供達の甲状腺の影響についての大規模な調査について,述べていない. 2012年4月26日に,福島県の住民の健康調査での第1結果,38114人の子供の甲状腺超音波検査で184人の子供(0.5%)は、甲状腺結節が、5ミリ以上の大きさであった. 202人の子供達(0.5%)は直径5mm以下の甲状腺結節が発見された。 13.398人の子供達(35.1%)は、甲状腺嚢胞が発見された. これは,小児の甲状腺研究結果において非常に異例なことである。  2000年に,長崎県で行なわれた超音波研究で250の子供の内2人(0.8%)だけが甲状腺嚢胞が発見されたと別の結果を出している. 別の研究では、ベラルーシのゴメリ州地域で,ヨウ素131の放射性降下物の影響を受けた人達の中で,福島と同様の甲状腺結節の増加率を示した. 子供達の甲状腺検査で19.660人の子供の内,342人(1.74%)が,様々な大きさの甲状腺結節が見つかっていることには興味深い. **現在,福島県の放射線健康リスクアドバイザ-の山下俊一は,3つの研究(福島県、長崎県、ゴメリ州において)をした科学者であり,同一人物である. 彼はまた、年間100ミリシーベルトの被爆をしても,深刻な健康被害は無いと主張している人物である. (それについて,山崎は甲状腺結節や甲状腺嚢胞が必ずしも癌に繋がら無いという確信を持っていなければならない.) しかし,これらの地域の子供たちの間で起きてる甲状腺異常は、少なくとも,原因の説明が必要であり,また続いて甲状腺検査が必要である. ゴメリと福島で起こっているこれらの異常は、放射線による影響であるか,又,他の原因であるか、調査する必要がある. 福島県を通しての健康調査をまとめた人達によると、99.5%は(検査を受けた人々)今後、個々の検査を受ける必要が無いと言う、まったく反対な意見を、地元の人々に対し推奨をしている。 (12)(研究の対象として被災者を利用している.) WHOの報告書では、原子力事故で、影響を受けた地域の,住民に対しての医療,疫学研究を日本政府が実施している努力に対して称賛している. WHOは,放射線の影響についての科学的研究の為に,住民がモルモットになっていることに対して質問することも,又,住民に知らせようともしていない. *日本政府は財政のため、被災者を避難させず,多くの住民に汚染された場所に住むよう強制し,このような状況下で生活させ,放射線による健康の影響があるか,学術研究を 行なおうとしている. 放射線医学総合研究所(放医研)と福島県と福島県立医科大学は,200万人以上の福島の住民の、健康調査を開始しなければならない. この調査において、2011年3月11日から7月11日までの住民の行動,移転したか,生活習慣,地元で生産された食品や牛乳を摂食したか等の情報収集を行わなければならない. 福島医科大学は36万人の子供の甲状腺検査を開始した. **影響を受けた子どもたちの甲状腺検査は,20歳までに,年二回必要である.彼らが20歳なってからも人生の終わりまで5年ごとに,強制的な検査が必要である. *これらの甲状腺検査の目的は,早期に放射線の影響を知り,治療する為であるという事を明確に言わなければならない. *WHOの研究は、百万人もの人達が研究目的の為であるということ,人々の心理的、社会的影響の原因についても言及していない。 (13)(誰が報告を書いたのか?)  WHOレポートは30人の国際的な専門家によって共同制作されたが,批判したり,感心も示されていない.彼等はもっと調査しなければいけないが,完全に別の立場であるのが明らかである. 国際原子力機関(IAEA)で勤務しているMikhail Balonov博士,Carl Blackburn, Gerhard Proehl,Volodymyr Berkovskyy, Jean-Rene Jourdain , Diego Telleria. David Byron氏等は同じく国連食料機関と農業機関(FAO)の1員である. David Byronは、(IAEA)ののチーフであったにもかかわらず、UNの食料・農業組織メンバーに就任している。 同じようにLionel Mabit氏は農業機関(FAO)の1員であるが,実際には国際原子力機関(IAEA)の社会科学者でもある. *それに対して,避難されていない,だから,IAEAのメンハ゛-は、報告書に.記載しないのである. 他のほとんどの専門家グループのメンバーは、国家原子力規制機関で働いている. Florian Gering,裁判官 Brigitteはドイツ連邦放射線防護庁のメンバ-である.Vladislav Golikov, Mikhail Balonov ,Irina Zvonova は放射線衛生学のロシア研究所のメンバーである。 Jean-Rene Jourdainはフランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)のメンバ-である. Stephanie Haywood, Peter Bedwell, Jonathan Sherwood, Joseph Wellings, Tom Charnock ,( 委員会の委員長) Jane Simmonds達は,英国放射線防護健康保護委員会(旧国立放射線防護委員会)で働いている. Shin Saigusaは日本国立放射線医学総合研究所と日本原子力安全委員会(NSC)のメンバ-である. ここに記した以上の機関は、原発企業と、コンタクトを取ったり、又は、原発企業に対して好感的な態度を取っていると過去に批判を受けている。 又,原子力を推進する政治家達は,これらの機関に影響されている. 放射線防護委員会は、最も,政府の影響を受けている. そして,原発推進者達は政府を非難する文や,出版物には用心している. 日本の事故調査委員会は、日本原発管理局も福島での放射能事故の加害者の一責任があるとしている。 数名の原発推進派はIAEOのメンバー で、原発エネルギィーの奨励者達だけであり、ただの一人として、原発に対し批判的な科学者は、審査機関に入ってはいない. そして,誰も,原子力発電による健康影響に関する批判的な記事を公表していない. 内部被曝の長期的影響を警告している生物学者、または放射線と癌との関係を専門に研究している癌の専門医は、審査機関にのグループに入ってはいない. 独立した日本の市民放射能測定所の結果も、放射線量計算に含まれていない. *なぜ原子力規制当局とIAEAのメンハ゛-が福島原発事故の報告書を作成したか,理解しなければならない. *原子力の安全性に対して,WHOはIAEAに従属している事を知らなければならない. *第1条及び第3条の第三項と第1項の,WHOとIAEAの契約書で、1959年からWHOは,放射線の影響に関する一切の科学論文は、IAEAの同意なしでは公開してはいけないと義務ずけられている. IAEAは特別な目的を持ち,平和な核技術を促進するという理由で,確立された. 原子力は平和への貢献であり,人類の繁栄の為という理由で,世界各国で原発が増設されたのである. そして,IAEAは核エネルギ-を推進したのである. WHOはより影響力を持ち,放射線による健康影響に関する独立した科学者の研究を批判するようになった. 国際原子力機関(IAEA)により支援された研究は,多く掲載されているが,原子力を批判したレポートは記載されていない。 *問題点は,WHOが公表した福島原発事故報告書を記載したのは,なぜ,国際原子力機関(IAEA)と他の原子力当局の多数のメンバーが書いたという事である. 英国の放射線生物学者Keith Baverstockは,1991年から2003年迄,WHOのヨーロッパ支社の放射能防護プロジェクト主任で、WHOのチェル ノブイリ報告では,IAEAに強い影響を与えている. それは、WHOの立場上、IAEA指導幹部との会議で,放射能の質問に対し、 WHOは、まったく無い状態である。又,IAEAとのデスッカッションでは、WHOは、弱い立場であった。(組織上の立場で) そしてWHOの専門家たちは、ほとんど、会議に同席していない. 問題は、国際原子力機関(IAEA)の幹部は、核問題に関する知識が高いが,WHOの幹部は知識が低いという事である。 例えば、水の専門家がWHOの放射線プロジェクトを始めるという状況である. (14)(福島原発事故について,事故調査委員会の結論) 日本政府と、原子力規制当局との癒着,東京電力の幹部は国民に対しての責任感が欠如していた. その結果,彼等は原子力事故から防護される、国民の安全に対しての当然の権利を裏切ったのである. *大きな問題は,原子力規制当局の組織の問題と監視システムが無いということである. 虚偽の報告をする専門家を保護し,間違った彼等の意見を,支持していることである. *真実は,原子力規制当局のメンハ゛-が報告書を書く役割をしたことであり, WHOの報告書は公平性と信頼性に欠けている. *原子力規制当局は,調査委員会の報告を壊滅し,原発事故前と原発事故当日の自分達の間違いを確実に隠蔽したのである.  *原子力規制当局の質的改革を実行しない限り,日本の原子力エネルキ゛-は,国民の安全を保証することはできない. *全ての組織が,実質的に改革する必要がある.そして,日本政府は国際的な安全基準を無視することを止めなければならない. 又,(疑惑の)日本政府,径産省,原子力からの独立が必要である.彼等は,原子力の安全を確保するための専門知識と対応に欠け,信頼できない. ***{結論}*** *WHOの報告書は,放射線被爆の総推定線量と原子力事故による健康被害の明確な証拠を,多く隠蔽し公表している. 専門家の報告は,単に疑問である。一部を次に示す. *日本政府が発表した検査結果では,食品サンプルの量と種類が不十分である.(正確な検査とは言えない) *WHOにおける放射線量の推定量は,独立した研究機関よりも低く,東京電力よりもさらに低く,報告している. 主な批判は,WHOの報告書は,公平性が欠如している. *国際原子力機関(IAEA)と原子力当局のメンハ゛-は,原子力産業と結託し,他の独立した調査結果と大きく異なった報告をし,福島の原発事故の影響を軽視しようとする試みがある. *住民の放射線被爆を立証する為の,有意義な科学的報告でない.   *IAEAと近い関係がある原子力機関が書いた大部分の報告書は不明であり.カモフラージュする為に,WHOが公表したのである. *被災地の住民の苦難と苦しみを理解する人間性が,彼等には欠けている. ***報告書の明白な目的は、原発事故による健康への影響を隠蔽することであり,事故調査委員会の厳しい発言とは違い対照的である. 委員会は、被災地の住民が今も原発事故の影響と戦っているのを認識している. 被災者達は,放射線被爆による健康への影響、家を失い、家族が解体され,自分たちの生活が破壊され、環境の大部分が汚染され,非常に苦しんで生きている. *除染への取り組みは,終わりが無く,コミュニティの再構築が必要である. 福島で必要なのは,原子力産業から干渉されず,影響されず,そして,福島第1原発のメルトダウンに責任がある原子力当局を除外し,自由で独立した科学的調査である. *今,必要な事は,産業の復興よりコミュニティの健康を守ることである. *継続している空気、土壌、水の汚染,北太平洋の大部分が汚染され,1.500 km2 以上の日本の国土が汚染されている事が軽視されている. WHOは放射線による健康リスクのために、中立し,特別な企業の為ではなく、人々の安全や健康の管理をすべきである. 福島原発事故調査委員会の委員長.黒川清の言葉を借りると,福島の人達,日本の人達,世界の人達は,福島の惨事など必要ではないと述べている.
(ドイツテレビ.ARD(ドイツ公共放送) フクシマをめぐる日本の沈黙、嘘、隠蔽 )
つぶやく福島作業員 政府・東電に振り回された2年間. http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013050502000119.html  東京電力福島第一原発事故の発生当初から収束作業に従事し、現場の様子をツイッターでつぶやき続け、その内容を七万超の人が注目している「ハッピー」さん。福島第一の近くに家があり、作業員としてここで長年働いてきた。このほど本紙の取材に応じ、二年間を超える収束作業で感じた疑問などを語った。 (片山夏子) ◇まるで戦場  二〇一一年三月十四日昼、3号機原子炉建屋で水素爆発が起きた時、ハッピーさんは近くで作業をしていた。突き上げる衝撃、すさまじい爆音に襲われ、がれきがバラバラ降ってきた。  「ここで死ぬかもしれない」  まるで戦場だった。建屋から煙が上がり、すすで全身が真っ黒になった人、防護服が血に染まった人もいた。怒号が飛び交う様子はとても現実とは思えなかった。  ハッピーさんがツイッターを始めたのは水素爆発から六日後の二十日のこと。  理由は二つあった。一つは情報が錯綜(さくそう)し、不安をあおる報道もあったこと。もう一つは、福島県南相馬市に小さな子どもと住む知人に、現場で起きていることを冷静に伝え「必要以上に心配することはないよ」と伝えるためだったという。  つぶやきの中で自分のことを「オイラ」と書き、「です」ではなく「でし」で結ぶことが多い独特のメッセージ。初めのころ、読み手は子どもがいるお母さんが多かった。「助けられました」「救われました」というお礼や温かい言葉が寄せられた。 ◇命は二の次  ハッピーさんのつぶやきには現場で感じる政府や東電への率直な疑問が多い。  政府や東電が、根拠のない楽観的な見通しを示したり、きちんと説明しない発表をするたびにいらついた。事実をありのまま伝えないことで、かえって不安をあおっていると感じたという。  事故発生当初、作業工程の調整がなされないまま、現場に指示が飛んだことにも閉口させられた。電気系と配管系の作業が同じ場所で同じ時間にぶつかり、片方の作業ができなくなるなどの混乱が起きた。  混乱の跡は、二年たった今も福島第一の各所に残る。ほぼ同じ場所に汚染水の移送ホース、電源ケーブルや機器を制御するケーブルが乱雑に設置されている点などがそうだ。緊急作業だったとはいえ、誤作動や漏電の恐れがあり、今後の不安要因になっている。  「総理が二十四時間作業しろと言っているから何とかしろ」。こんな指示が現場に飛んだこともあった。無理やり二十四時間体制のシフトを組んだが、作業効率が落ちた。  現場の状況も考えず毎月発表された工程表にも悩まされた。「政府がやるって発表しちゃったから作業を急いでくれ」と言われ、準備もできていないのに夜中に駆り出されたこともあったという。  特に、防護服を着ての夏の作業では何度も倒れそうになった。「休め」とは言われるが、工程表はそのまま。作業員の命や安全は、二の次になっていると感じた。 ◇コスト優先  一一年九月、ハッピーさんの耳に、政府と東電が「冷温停止」に「状態」をくっつけて新語をつくり、年内にも福島第一が「冷温停止状態」になったと宣言する、との情報が入ってきた。  だが、溶け落ちた核燃料の状態もわからない。原子炉の冷却にしても、ポンプ故障だけでなく、配管の詰まりや破損などで止まる可能性がある。原子炉の温度計が不安定な動きをし始める中で、炉内が一〇〇度以下と言えるのかどうか…。「冷温停止なんてあり得ない」と思った。  さらに十一月ごろには、「事故収束」まで宣言するらしい、との情報が入ってきた。  「まさか」と思ったが、十二月に実施する予定だった2号機の格納容器の穴開け作業が年明けに延びるなど、宣言の妨げになるかもしれない危険な作業は延期され始めた。  これまでも「選挙があるから、それまで危険な作業はするな」「担当大臣が明後日、海外に行くから今日中にやれ」と現場で指示されるなど、政治の動きに振り回されてきたが、まただった。  収束宣言後、事故現場では、コスト優先の契約が目立つようになり、危険手当や給与の削減など作業員の雇用条件が悪化した。事故後に福島第一に導入された設備類は、保守管理のことを十分考慮していない仮設のものが多い。耐久性のあるものに交換すべきだと東電に提案しても、「予算がない」と却下されることも増えた。  ハッピーさんは、東電が会社再建を急ぎながら、事故収束も進めることに大きな疑問を感じている。コスト優先では、経験豊かな作業員も雇用が安定しないため集まらず、廃炉作業も進まない、と危機感を抱いている。  「国がいくら税金を投入しても、東電の借金になるだけ。東電が民間企業である以上、コストを優先するのは当然。これでは廃炉は遅々として進まない。世界を揺るがした原発事故なのだから、国と東電は収束作業を専門に担う組織をつくって強力に進めるべきだ」

2013年5月4日土曜日

【原発事故】IPPNWドイツ支部「日本は2年後に“子供の白血病”が急増するだろう」 IPPNWドイツ支部. http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E6%88%A6%E4%BA%89%E9%98%B2%E6%AD%A2%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E4%BC%9A%E8%AD%B0 ドイツ支部が,新しい研究発表をしました. 日本の事も書かれているので,和訳いたしました. この中で,Siedentopf博士は, 1: 原子力災害の1年後の1987年に,ベラルーシで子供達の白血病率が、33%上昇したこと,そして,1990年から1992年までの期間に,第二の増加が始まり,1歳未満の小児において,152パーセントの白血病率が高まったことを報告しています. 2: 日本は,汚染された食品(福島原発事故により放射線汚染された食品)により,チェルノブイリと同じような状況が発生すると思われる.と書かれていることが重要点です.日本でも4年後(注:「原発事故後4年後」ということは、これから2年後)に152パーセントの白血病が発生する可能性があると思われます. これから日本の子供達に起こる健康被害を思うと,私は,悲しみで一杯です. 汚染地から,子供達は避難して欲しいと願う毎日です.   Kontaminierte Lebensmittel und neue Forschungsergebnisse http://www.ippnw.de/startseite/artikel/700fba783e/kontaminierte-lebensmittel-und-neue.html IPPNWドイツ支部から. (汚染された食品についての、新たな研究.) 原子力災害後27年たった現在でも,チェルノブイリの食料品は,まだ放射性セシウムで汚染されている. 情報サービス"Strahlentelex"が,ドイツのブルーベリージャムがから(セシウム137)22ベクレル/ kgの放射線量を,日本で検出したと報道した. ドイツのジャムは,短命なセシウム134が含まれていなかったので、チェルノブイリからのセシウム137であると確定できる. セシウム137の半減期は30年で,物理的に半分も消失されていない状況である. 日本は,汚染された食品(福島原発事故により放射線汚染された食品)により,チェルノブイリと同じような状況が発生すると思われる. IPPNWドイツ支部のメンバー Alex Rosen博士は,"現在の規定値は,癌の発生率のリスクの増加を起すことになり,規定値自体が誤りであり.通常,被曝した人は,放射線量により"相対して健康リスクが表われると述べている. 4月12日に、製造元が,放射能で汚染されたジャムを市場に流していた。EUの制限を考慮し、製造元が勝手に内部で,低い値に設定していた。 これは特別なケースでは無い. 2012年日本の厚生労働省は,オーストリアからとフランスからのブルーベリージャムにおいて,140から220ベクレル/ kgの放射性セシウムを検出している. 又,南ドイツの野生のキノコとイノシシも,ヨーロッパの他の地域でも、まだ,部分的に,600ベクレル/ kg以上(野生のキノコとイノシシ)汚染されている. チェルノブイリの酷い健康影響は,ほとんどの欧米の国民が気づいていない. IPPNW理事会メンバー.Dörte Siedentopf 博士は,チェルノブイリで起こった血管の変化と"突然死"は汚染された食品が原因であると報告している. 実際に、最近の科学的研究で、放射線被曝と心血管疾患の関係を認めている. 国際研究組織のMark Little博士 は,放射線が原因で起こる心血管疾患による死亡率や、癌発生率も,同じくらい高くなっていることを研究報告している。 チェルノブイリ地域の公式の統計は、残念ながら.明確でない. Siedentopf博士は,チェルノブイリ地域では,死の原因が,癌であることが知らされていないと報告している. ベラルーシ共和党に登録されたチェルノブイリの影響による白血病の数が示されている. IPPNWのメンバー.Alfred Körblein 博士の調査で,原子力災害の1年後の1987年に,ベラルーシで子供達の白血病率が、33%上昇したことがわかった。 そして,1990年から1992年までの期間に,第二の増加が始まり,1歳未満の小児において,152パーセントの白血病率が高まったことを報告している. Siedentopf博士は,チェルノブイリと福島の原発事故で,政府(日本政府は2年間)が,数十年(ウクライナ政府)において,放射線の原因による疾病と早死を,無視していると述べている. 私は20年以上、チェルノブイリ地域を定期的に訪ね、子供と成人において,全ての臓器においての腫瘍、幼児期の糖尿病、白内障.血管の変化によって引き起こされる疾病、虫歯,中年期において心筋梗塞と脳卒中、免疫不全,その他多くの疾病などで,ほとんどの家庭が病気になっているのを,私は自分の目で見たと報告している. Siedentopf博士は,新たな原子力災害が起こらない為に,ドイツでだけでなく、近隣のヨーロッパ諸国,アメリカ.アジアの,稼動されている全ての原発を廃止することを要請した! (研究発表.チエルノブイリ原発事故による健康影響): http://www.ippnw.de/atomenergie/atom-gesundheit/tschernobyl-folgen.html Kontakt: Angelika Wilmen (Presse), 核戦争反対国際医師団体ドイツ支部(IPPNW.DE), Körtestr. 10, 10967 Berlin, http://www.ippnw.de/ (EMI.KIYOMIZU訳.)
【被爆論文の暫定訳】IPPNWドイツ支部「福島原発事故による健康被害」 (IPPNW-Presseinformation vom 6.3.2013 .Gesundheitliche Folgen von Fukushima ) http://www.ippnw.de/presse/presse-2013/artikel/5c295cd947/gesundheitliche-folgen-von-fukushima-2.html (福島第一原発事故による健康被害) ヘンリーク・パウリッツ博士、ヴィンフリード・エイゼンベルク博士.ラインホルド・ティール博士. 2013年3月6日. 日本の食品はフクシマ原発事故によって、2011年から放射性物質で何倍にも汚染されている. IPPNW-インフォメーション、原子力エネルギーとエネルギーシフト ページ 2 / 4 (まとめ) 日本の福島第一原発では2011年3月11日、地震と安全性の欠陥から多量の核分裂物質、核崩壊物質が長期に渡って放出されるという原発の大惨事が起こった。大気中に放出された放射性物質の約20%が日本の土壌を汚染し、セシウム137とセシウム134の汚染度はそれぞれ約17,000ベクレル/m2に上る。 原発事故による最初の健康被害は事故からまだ2年しか経っていないが、現在すでに科学的に立証できる。チェルノブイリ事故の時と同じように、原発事故9ヶ月後に出生数が減少したのが確認できるのだ。 2011年12月に日本全国で、出生するはずの子どもの数が4,362人『不足した』。 そのうち福島県では出生児が209人減少した。さらに日本では、乳児の死亡率も上昇した。 0歳児が統計的に予想されるよりも75人多く死亡したのだ。 福島県だけで55,592人のこどもにのう胞やしこり(結節)が甲状腺に見つかった。 大人にのう胞やしこり(結節)があるのとは異なり、それはこどもの場合はガンの前兆といわなければならない。 それは、福島県ではじめて甲状腺ガンと診断されたこどもがでたことからもわかる。 (表1.1: すでに発生したか、これから予想されるフクシマ原発事故による健康被害一覧.)             ( 人数)           (出典)(出生児の減少、2011年のデータから 4,362 人. ケアブライン、2013年)(乳児死亡者の増加、2011年のデータから 75 人.ケアブライン、2013年)(福島県のこどもの甲状腺ののう胞としこり(結節)55,592人. 福島県、2013年)(外部被曝によって予想される発ガン件数 18,950人 -41,303人.IPPNW、2013年)(食品摂取によって予想される発ガン件数 18,633人. IPPNW、2013年)(2011年に事故原発で働いていた東電作業員に予想される発ガン件数17,715人 IPPNW、2013年) 今回公表したスタディでは、外部被曝によって予想される発ガン件数を3つにわけて推定した。推定は、まず科学専門雑誌等で公表された日本の47都道府県の土壌汚染をベースに行い、次に平均総土壌汚染をベースして行い、最後に2012年秋の空間線量の測定値をベースに行った。建物の遮蔽効果も考慮して医師団体IPPNWが推計した結果、集団の生涯線量はそれぞれのケースで94,749人・シーベルト、206,516人・シーベルト、118,171人・シーベルトとなった。 欧州放射線リスク委員会(ECRR)のガン死亡率(0,1/シーベルト)とガン罹患率(0,2/シーベルト)に関するリスク係数を使って推計すると、日本で外部被曝によってガンの発症が予想される件数は上記3つのケースでそれぞれ18,950件、41,303件、28,418件となる。 汚染食品によって予想される発ガンを推定するため、日本の厚労省が公表した133,832件の測定結果を使った。ただ、厚労省のデータでは実際の測定値IPPNW-インフォメーション、原子力エネルギーとエネルギーシフト ページ 3 / 4 ではなく基準値を下回った測定値だけが公表されているので、厚労省のデータの多くは使うことができなかった。 測定値17,000件余りに関しては、それぞれ測定した都道府県がわかった。その測定値から、「福島周辺地域」(福島県、宮城県、栃木県、茨城県)における食品汚染の平均値は放射性セシウムの合算値で180.8ベクレル/kgとなった。 その他の東日本地方では108.1ベクレル/kg、西日本地方では71.8ベクレル/kgであった。基盤にしたデータが代表的なものかどうか、それを判断するデータの基盤がはっきりしないので、事故翌年においては食品が平均で上記セシウム合算値の半分しか汚染されていなかったと、保守的に推定した。 推定される日本生産食品の年間摂取量が30,753,745トンなので、それを人口の割合に応じて上記の3つの地方に割り当てた。さらに生物学的半減期を短く推定して5年とした。 その結果、医師団体IPPNWの計算では集団の生涯線量は全体で93,166人・シーベルトとなった。 それに従うと、食品の汚染によって18,633件のガンの発症が予想される。 世界保健機関WHOの最新の報告書でも使用されているリクス係数0.1/シーベルトは、多分リスクを過小評価している。 最新のスタディの多くがリスクは約二倍大きくなると指摘しているので、推計したガン発症件数はさらに二倍にしなければならないと思う。 ここでリスク係数を0,2/シーベルトとした発症件数をベースにすると、外部被曝による発ガン件数は37,899から82,606件、食品汚染による発ガン件数は37,266件と予想される。 表1.2:新しい知見に従うリスク係数を使った場合の外部被曝と内部被曝によって予想される発ガン件数(罹患数)               (数 )(出典)(外部被曝によって予想される発ガン件数 37,899人 ‒ 82,606人 IPPNW 、2013年)(食品摂取によって予想される発ガン件数 37,266人 IPPNW 、2013年) 2011年に事故原発現場で働いていた東電の作業員に対して、IPPNWはチェルノブイリ事故の経験を基準にして17,000件を超える重いガンが発症すると予想する。 このスタディで行った量的な推計の中には、不確定なものがある。出発点となっている公表データの一部に不正確なものがあり、推計するに当たって一部でさらに推定しなければならないものがあったからだ。 しかしIPPNWは、量的な評価でフクシマ原発事故の大きさを明らかにすることが必要だと思っている。 世界中には、たくさんの原子力発電所が地震の危険のある場所に設置されている。   これらの原子力発電所は多くの場合、地震に対する保護が日本の原子力発電所以上にかなり悪い状態になっている。そのため、(フクシマの場合よりも)弱い地震が起こっても世界中で原発の大惨事となる可能性がある。アジアにおいても、アメリカにおいても、さらにヨーロッパにおいても. IPPNW-インフォメーション、原子力エネルギーとエネルギーシフト ページ 4 / 4 スタディ英語版"Health consequences resulting from Fukushima(フクシマによる健康被害)" (英文短縮版, 英語版本文は近日中にアップします)は以下でダウンロードできます: (注:PDF) http://www.ippnw.de/commonFiles/pdfs/Dokumente/Atomenergie/Fukushima/Health_consequences_resulting_from_Fukushima.pdf スタディ本文"Gesundheitliche Folgen von Fukushima(フクシマによる健康被害)" (ドイツ語版)は以下でダウンロードできます: (注:PDF) http://www.ippnw.de/commonFiles/pdfs/Atomenergie/Fukushima/Gesundheitliche_Folgen_Fukushima_final.pdf (EMI. kiyomizu訳.)
グリーンピース・インターナショナル事務局長 クミ・ナイドゥ.原子力は必要ない!! http://www.greenpeace.org/japan/ja/campaign/energy/kumi/ 3月11日から日本を襲っている大災害の深刻さを理解するには、12日という期間では短すぎる。地震で親を失った子どもたち、津波で家族や友人が依然として行方不明となっている方々、自らの健康を危険にさらしながら福島の原発事故を収束させようと闘っている作業員の方々。痛ましい話は尽きない。 深い悲しみと、日本のみなさんと共にありたいという思いと同時に、別の感情が湧き始めている。それは、怒りだ。 放射能の放出が止まり、さらなる大災害のリスクが回避されて、日本の方々が直面しなければならないような悪夢がもう起きないことを祈りつつ、福島に関するニュースの一本一本を心配ながら待つ一方で、世界中の政府は、原子力への投資を推し進めている。 たとえば、つい先週、私の母国である南アフリカ共和国政府は、自国のエネルギー計画に960万キロワットの原子力発電を加えると発表した。 核クライシスが進行する只中で、事実かのようにまかり通っている危険な想定が二つある。 一つは、原子力は安全だということ。もう一つは、原子力は低炭素の未来にとって必須であり、破壊的な気候変動を防ぐために必要ということ。どちらも間違いだ。 原子力技術は、人的ミス、自然災害、設計故障、テロ攻撃に絶えず脆弱だ。今、福島で目にしていることはシステムの欠陥だ。 原子炉自体は地震と津波に耐えたが、欠かせない冷却装置が機能しなくなった。 予備電源も喪失し、原子炉は過熱し、放射能の拡散を招いている。 これは、物事が誤った方向に進んだ場合の一例にすぎない。 原子力は本質的に安全なものではなく、遺伝子変異、先天性欠損、癌、白血病、生殖・免疫・心血管・内分泌系の疾患など、付随する放射能への曝露によって生じる可能性のある病気を挙げると恐ろしい。 チェルノブイリやスリーマイル島についていろいろと耳にするが、原子力産業は、これらが汚点のない歴史上の単発の出来事だと私たちに信じさせようとする。 しかしそれは違う。 マヤーク、東海村、ボフニチェ、フォルスマルクをはじめとして、800を超える重大な事故・事象が国際原子力機関に正式に報告されている。 原子力が低炭素社会の未来にとって必要だという主張も間違いだ。 グリーンピースと欧州再生可能エネルギー評議会がまとめた研究「エネルギー・レボリューション」はクリーンエネルギーのほうが安価で、健康への被害もなく、他の選択肢より気候に対して即効性があると明らかにしている。 世界中の既存の原子炉の段階的廃止と新たな商業用原子炉の建設の停止を呼びかけている。 さらに、保守的なIEA(国際エネルギー機関)が最近作成したエネルギーシナリオでは、原子力が温室効果ガスの排出を削減するために必要ではないということが強調されている。 たとえ既存の原子力発電容量を2050年までに4倍にすることができたとしても、提供されるエネルギーの割合は世界的にみて依然として10パーセントを下回るということを示している。 これによって削減される二酸化炭素の排出は4パーセント未満である。同じ額を風や太陽といった再生可能なエネルギー源に投資すると、地球温暖化の低減により大きな影響を与えることができる。 原子力は高価で、真の解決を究極的に妨げる。 「燃料不要な」エネルギー源は、国際的な紛争を生み出さず(これを執筆している今も、リビアのことを考えずにはいられない)、「枯渇」もせず、流出することもない。初期投資を行う必要があるが、やがて技術の進化や市場競争によるコスト削減によって再生可能エネルギーの価格は低下する。 さらに、賢くやれば、グリーンで、核や化石燃料不要の未来は、多くの安全で新しい職を生む。 食品・水汚染がアジアで大きくなり続け、ヨウ素錠が世界中で売り切れ、ロサンゼルスといった日本から遠く離れた場所に住む人々が放射能汚染物質に警戒している。 その中で、30キロの立入禁止区域内に今も住んでいる人々に対する避難計画やその他の保護対策改善に向けて日本政府に働きかけている日本の原子力資料情報室にグリーンピースのような国際組織が参加すること、世界人として原子力へのさらなる投資に反対の声を上げ続けることが絶対に必要だ。 私たちには真のクリーンエネルギー革命が今すぐ必要だ
甲状腺検査問題でスクープ記事を連発する毎日新聞に,福島県立医大が嫌がらせの抗議文を送付.みんなで抗議と応援を!! <たんぽぽ舎> 2.「川内博史探検隊」ビデオを見て.爆発の起きた場所─5階は確か。そして4階も情況証拠から見て爆発. http://chikyuza.net/n/archives/33786 … 福島県民健康調査を実施している福島県立医科大が4月24日、 毎日新聞に抗議文を送りつけた。福島県立医科大が、甲状腺検査で 通常行うべき検査項目のうち、4つの観察項目を省略していたとの 報道に対し、「事実に反している」と反論している。 毎日新聞といえば、これまで、「秘密会」の暴露をはじめ、「県外避難者、後回 し」など、県民健康調査問題に関するスクープを連発。山下俊一教授を追い込み、 検討委員会座長退任の道筋をつくるなど大きな役割を果たしてきた。 今回、強く抗議せざるをえなかったのは、「検査項目省略」という事実が、 あまりにも重大なため、福島県立医科大の立場を揺るがすからであろう。 翌日にOurPlanetTVには、検査項目の省略を裏付ける資料が掲載されており、 毎日新聞の報道が正しいことは、疑いようがない。 いずれにしても、抗議文によって、毎日新聞の上層部が萎縮しないよう 毎日新聞には抗議に負けないよう、またどんどん継続取材をするよう激励を、 そして、福島県立医科大にはバカな抗議は取り下げ、情報の透明性を高めるよう、 声を大にする必要がある。 信頼の失墜している福島県立医科大には、今年、信頼回復のための リスクコミュニケーション強化費用として、環境省は700万円の予算を 計上しているが、安心安全キャンペーンにムダな費用をかけるのではなく 情報公開こそきちんとしろ!と抗議の声をあげていこう。 *毎日新聞の記事「福島、子供の甲状腺検査 4観察項目省略、公表せず」 http://mainichi.jp/opinion/news/20130422ddm003040127000c.html *県立医科大の抗議文「平成25年4月22日の毎日新聞報道について」 http://fukushima-mimamori.jp/urgent-info/2013/04/000092.html *OurPlanetTVの記事「【資料は語る1】甲状腺検査で診断を省略」 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node%2F1577 <毎日新聞への負けるな応援連絡先> メール https://form.mainichi.co.jp/toiawase/index.html 代表電話 03(3212)0321 社会部FAX 03(3212)0635 <福島県立医科大への抗議連絡先> メール:kenkan@fmu.ac.jp 電話:024-549-5130 3.「川内博史探検隊」ビデオを見て(3) |  爆発の起きた場所─5階は確か。そして4階も情況証拠から見て爆発 |  この記事はたんぽぽ舎メールマガジン4/12付【TMM:No1804】「地震で |  損壊、否定できず」】へのコメントです └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎) 4階に達したとき、ビデオには意外なものが映ります。上から光が降り注ぎ、 まるで外に出たかのように明るいのです。 これは一体何を意味するかというと、5階フロアの壁が吹き飛んだ際に、5階 と4階の大物搬入口を塞いでいたはずの「鉄板」が飛んでいたのです。しかし約 1.5トンの板は、現在何処にあるか分かっていません。4階フロアに落下して いたのならばとうに見つかっているはずですが、見当たらないのでおそらく5階 フロアにあるだろうと思われます。 爆発の起きた場所─5階は確か。そして4階も情況証拠から見て爆発。 しかし5階フロアで爆発が起き、すさまじい爆風で天井が落ち、4階フロアも メチャクチャ、東電の玉井企画部部長も「瓦礫だらけ」と危険を指摘した4階フ ロアには、上から爆風が落ちてきたはずです。それなのに仕切りの鉄板は上に飛 んでいったことになります。それは物理的には困難な現象でしょう。 実際、4階フロアの壊れ方は、とても5階の爆風によるものだけとは考えられ ないほどの惨状を呈しています。 例えば、むき出しになった配管類。これら配管は全て断熱材が巻かれていまし た。多くはIC(非常用復水器)へとつながり、又、炉心へと送られる配管や、 ICへの給水用の配管と思われますが、ビデオでは、どれがどの配管なのかはっ きりは分かりません。しかしはっきり分かるのは、巻かれていたはずの断熱材が ずたずたに引き裂かれていることです。中には配管の損傷を調査するために東電 がはがしたものがあるかも知れませんが、総てがそうであるはずはなくICその ものを含めて引きちぎられたようになっている断熱材は、この場所で強力な爆発 が起きたと考えた方が自然です。 また、天井にあるダクトの破損状況も相当なものです。 ダクトも、内部から破裂したように見える損傷部分や外部から強力な爆風で押 しつぶされたように見えるもの、あるいはもう引きちぎられて原型さえ止めない ものなど、大量の残骸となってあちこちに散乱しています。これもまた、5階の 爆風によるものというより4階で爆発があった証拠に見えます。 4階で爆発が起きる可能性は、この場所に水素が滞留することを意味しますが、 5階フロアに出た水素が下に位置する4階に下がることはありません。4階で爆 発が起きたとしたら、その水素は4階以下で圧力容器側から漏れ出したと考えら れ、そうなれば圧力バウンダリからの漏出、つまり密封の破壊が考えられ、その 原因が地震と原発事故情報によるものではないかと疑われるわけです。 4階フロアの破壊の状況をもっと詳細に検証し、どの方向から爆発の圧力が掛 かっていったかを調べる必要があるのです 
「荒れ野の40年」ドイツ.ワイツゼッカー連邦大統領演説全文(1985年5月8日) http://ameblo.jp/study2007/entry-10236801513.html 1985年5月8日に西ドイツの連邦議会でワイツゼッカー大統領が行った敗戦40周年を 記念する演説の全文。恐らく歴史上最も優れた演説の1つであるし、教育の規範であるべき と考える。森、小泉、安倍、麻生氏ら首相が続いたことの恥ずかしさを再認識させられる。 5月8日は心に刻むための日であります。心に刻むというのは、ある出来事が自らの内面の一部となるよう、これを信誠かつ純粋に思い浮かべることであります。そのためには、われわれが真実を求めることが大いに必要とされます。 われわれは今日、戦いと暴力支配とのなかで斃れたすべての人びとを哀しみのうちに思い浮かべておりす。 ことにドイツの強制収容所で命を奪われた 600万のユダヤ人を思い浮かべます。 戦いに苦しんだすべての民族、なかんずくソ連・ポーランドの無数の死者を思い浮かべます。 ドイツ人としては、兵士として斃れた同胞、そして故郷の空襲で捕われの最中に、あるいは故郷を追われる途中で命を失った同胞を哀しみのうちに思い浮かべます。 虐殺されたジィンティ・ロマ(ジプシー)、殺された同性愛の人びと、殺害された精神病患者、宗教もしくは政治上の信念のゆえに死なねばならなかった人びとを思い浮かべます。 銃殺された人質を思い浮かべます。 ドイツに占領されたすべての国のレジスタンスの犠牲者に思いをはせます。 ドイツ人としては、市民としての、軍人としての、そして信仰にもとづいてのドイツのレジスタンス、労働者や労働組合のレジスタンス、共産主義者のレジスタンス——これらのレジスタンスの犠牲者を思い浮かべ、敬意を表します。 積極的にレジスタンスに加わることはなかったものの、良心をまげるよりはむしろ死を選んだ人びとを思い浮かべます。 はかり知れないほどの死者のかたわらに、人間の悲嘆の山並みがつづいております。 死者への悲嘆、 傷つき、障害を負った悲嘆、 非人間的な強制的不妊手術による悲嘆、 空襲の夜の悲嘆、 故郷を追われ、暴行・掠奪され、強制労働につかされ、不正と拷問、飢えと貧窮に悩まされた悲嘆、 捕われ殺されはしないかという不安による悲嘆、迷いつつも信じ、働く目標であったものを全て失ったことの悲嘆——こうした悲嘆の山並みです。 今日われわれはこうした人間の悲嘆を心に刻み、悲悼の念とともに思い浮かべているのであります。 人びとが負わされた重荷のうち、最大の部分をになったのは多分、各民族の女性たちだったでしょう。 彼女たちの苦難、忍従、そして人知れぬ力を世界史は、余りにもあっさりと忘れてしまうものです(拍手)。彼女たちは不安に脅えながら働き、人間の生命を支え護ってきました。戦場で斃れた父や息子、夫、兄弟、友人たちを悼んできました。この上なく暗い日々にあって、人間性の光が消えないよう守りつづけたのは彼女たちでした。 暴力支配が始まるにあたって、ユダヤ系の同胞に対するヒトラーの底知れぬ憎悪がありました。ヒトラーは公けの場でもこれを隠しだてしたことはなく、全ドイツ民族をその憎悪の道具としたのです。ヒトラーは1945年 4月30日の(自殺による)死の前日、いわゆる遺書の結びに「指導者と国民に対し、ことに人種法を厳密に遵守し、かつまた世界のあらゆる民族を毒する国際ユダヤ主義に対し仮借のない抵抗をするよう義務づける」と書いております。 歴史の中で戦いと暴力とにまき込まれるという罪——これと無縁だった国が、ほとんどないことは事実であります。しかしながら、ユダヤ人を人種としてことごとく抹殺する、というのは歴史に前例を見ません。 この犯罪に手を下したのは少数です。公けの目にはふれないようになっていたのであります。しかしながら、ユダヤ系の同国民たちは、冷淡に知らぬ顔をされたり、底意のある非寛容な態度をみせつけられたり、さらには公然と憎悪を投げつけられる、といった辛酸を嘗めねばならなかったのですが、これはどのドイツ人でも見聞きすることができました。 シナゴーグの放火、掠奪、ユダヤの星のマークの強制着用、法の保護の剥奪、人間の尊厳に対するとどまることを知らない冒涜があったあとで、悪い事態を予想しないでいられた人はいたでありましょうか。 目を閉じず、耳をふさがずにいた人びと、調べる気のある人たちなら、(ユダヤ人を強制的に)移送する列車に気づかないはずはありませんでした。人びとの想像力は、ユダヤ人絶滅の方法と規模には思い及ばなかったかもしれません。しかし現実には、犯罪そのものに加えて、余りにも多くの人たちが実際に起こっていたことを知らないでおこうと努めていたのであります。当時まだ幼く、ことの計画・実施に加わっていなかった私の世代も例外ではありません。 良心を麻痺させ、それは自分の権限外だとし、目を背け、沈黙するには多くの形がありました。戦いが終り、筆舌に尽しがたいホロコースト(大虐殺)の全貌が明らかになったとき、一切何も知らなかった、気配も感じなかった、と言い張った人は余りにも多かったのであります。 一民族全体に罪がある、もしくは無実である、というようなことはありません。罪といい無実といい、集団的ではなく個人的なものであります。 人間の罪には、露見したものもあれば隠しおおせたものもあります。告白した罪もあれば否認し通した罪もあります。充分に自覚してあの時代を生きてきた方がた、その人たちは今日、一人ひとり自分がどう関り合っていたかを静かに自問していただきたいのであります。 今日の人口の大部分はあの当時子どもだったか、まだ生まれてもいませんでした。この人たちは自分が手を下してはいない行為に対して自らの罪を告白することはできません。 ドイツ人であるというだけの理由で、彼らが悔い改めの時に着る荒布の質素な服を身にまとうのを期待することは、感情をもった人間にできることではありません。しかしながら先人は彼らに容易ならざる遺産を残したのであります。 罪の有無、老幼いずれを問わず、われわれ全員が過去を引き受けねばなりません。全員が過去からの帰結に関り合っており、過去に対する責任を負わされているのであります。 心に刻みつづけることがなぜかくも重要であるかを理解するため、老幼たがいに助け合わねばなりません。また助け合えるのであります。 問題は過去を克服することではありません。さようなことができるわけはありません。後になって過去を変えたり、起こらなかったことにするわけにはまいりません。しかし過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります。非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危険に陥りやすいのです。 ユダヤ民族は今も心に刻み、これからも常に心に刻みつづけるでありましょう。われわれは人間として心からの和解を求めております。 まさしくこのためにこそ、心に刻むことなしに和解はありえない、という一事を理解せねばならぬのです。 物質面での復興という課題と並んで、精神面での最初の課題は、さまざまな運命の恣意に耐えるのを学ぶことでありました。ここにおいて、他の人びとの重荷に目を開き、常に相ともにこの重荷を担い、忘れ去ることをしないという、人間としての力が試されていたのであります。またその課題の中から、平和への能力、そして内外との心からの和解への心構えが育っていかねばならなかったのであります。これこそ他人から求められていただけでなく、われわれ自身が衷心から望んでいたことでもあったのです。 かつて敵側だった人びとが和睦しようという気になるには、どれほど自分に打ち克たねばならなかったか—— このことを忘れて五月八日を思い浮かべることはわれわれには許されません。ワルシャワのゲットーで、そしてチェコのリジィツェ村で虐殺された犠牲者たち(1942年、ナチスの高官を暗殺したことに対する報復としてプラハ近郊のこの村をナチスは完全に破壊した。)——われわれは本当にその親族の気持になれるものでありましょうか。 ロッテルダムやロンドンの市民にとっても、ついこの間まで頭上から爆弾の雨を降らしていたドイツの再建を助けるなどというのは、どんなに困難なことだったでありましょう。そのためには、ドイツ人が二度と再び暴力で敗北に修正を加えることはない、という確信がしだいに深まっていく必要がありました。 ドイツの側では故郷を追われた人びとが一番の辛苦を味わいました。五月八日をはるかに過ぎても、はげしい悲嘆と甚だしい不正とにさらされていたのであります。もともとの土地にいられたわれわれには、彼らの苛酷な運命を理解するだけの想像力と感受性が欠けていることが稀ではありませんでした。 しかし救援の手を差しのべる動きもただちに活発となりました。故郷を捨てたり追われた何百万人という人びとを受け入れたのであります。歳月が経つにつれ彼らは新しい土地に定着していきました。彼らの子どもたち、孫たちは、いろいろな形で父祖の地の文化とそこへの郷土愛とに結びついております。それはそれで結構です。彼らの人生にとって貴重な宝物だからであります。 しかし彼ら自身は新しい故郷を見出し、同じ年配の土地の仲間たちと共に成長し、とけ合い、土地の言葉をしゃべり、その習慣を身につけております。彼らの若い生命こそ内面の平和の能力の証しなのであります。彼らの祖父母、父母たちはかつては追われる身でした。しかし彼ら若い人びと自身は今や土地の人間なのです。 故郷を追われた人びとは、早々とそして模範的な形で武力不行使を表明いたしました。力のなかった初期のころのその場かぎりの言葉ではなく、今日にも通じる表白であります。武力不行使とは、活力を取り戻したあとになってもドイツがこれを守りつづけていく、という信頼を各方面に育てていくことを意味しております。 この間に自分たちの故郷は他の人びとの故郷となってしまいました。東方の多く古い墓地では、今日すでにドイツ人の墓よりポーランド人の墓の方が多くなっております。 何百万ものドイツ人が西への移動を強いられたあと、何百万のポーランド人が、そして何百万のロシア人が移動してまいりました。いずれも意向を尋ねられることがなく、不正に堪えてきた人びとでした。無抵抗に政治につき従わざるをえない人びと、不正に対しどんな補償をし、それぞれに正当ないい分をかみ合わせてみたところで、彼らの身の上に加えられたことについての埋合せをしてあげるわけにいかない人びとなのであります。 五月八日のあとの運命に押し流され、以来何十年とその地に住みついている人びと、この人びとに政治に煩らわされることのない持続的な将来の安全を確保すること——これこそ武力不行使の今日の意味であります。法律上の主張で争うよりも、理解し合わねばならぬという誡めを優先させることであります。 これがヨーロッパの平和的秩序のためにわれわれがなしうる本当の、人間としての貢献に他なりません。 1945年に始まるヨーロッパの新スタートは、自由と自決の考えに勝利と敗北の双方をもたらすこととなりました。自らの力が優越していてこそ平和が可能であり確保されていると全ての国が考え、平和とは次の戦いの準備期間であった——こうした時期がヨーロッパ史の上で長くつづいたのでありますが、われわれはこれに終止符をうつ好機を拡大していかなくてはなりません。 ヨーロッパの諸民族は自らの故郷を愛しております。ドイツ人とて同様であります。自らの故郷を忘れうる民族が平和に愛情を寄せるなどということを信じるわけにまいりましょうか。 いや、平和への愛とは、故郷を忘れず、まさにそのためにこそ、いつも互いに平和で暮せるよう全力を挙げる決意をしていることであります。追われたものが故郷に寄せる愛情は、復讐主義ではないのであります。        戦後四年たった1949年の本日五月八日、議会評議会は基本法を承認いたしました。議会評議会の民主主義者たちは、党派の壁を越え、われわれの憲法(基本法)の第一条(第二項)に戦いと暴力支配に対する回答を記しております。 ドイツ国民は、それゆえに、世界における各人間共同社会・平和および正義の基礎として、不可侵の、かつ、譲渡しえない人権をみとめる 五月八日がもつこの意味についても今日心に刻む必要があります。 戦いが終ったころ、多くのドイツ人が自らのパスポートをかくしたり、他国のパスポートと交換しようといたしましたが、今日われわれの国籍をもつことは、高い評価を受ける権利であります。 傲慢、独善的である理由は毫もありません。しかしながらもしわれわれが、現在の行動とわれわれに課せられている未解決の課題へのガイドラインとして自らの歴史の記憶を役立てるなら、この40年間の歩みを心に刻んで感謝することは許されるでありましょう。 ——第三帝国において精神病患者が殺害されたことを心に刻むなら、精神を病んでいる市民に暖かい目を注ぐことはわれわれ自身の課題であると理解することでありましょう。 ——人種、宗教、政治上の理由から迫害され、目前の死に脅えていた人びとに対し、しばしば他の国の国境が閉ざされていたことを心に刻むなら、今日不当に迫害され、われわれに保護を求める人びとに対し門戸を閉ざすことはないでありましょう(拍手)。 ——独裁下において自由な精神が迫害されたことを熟慮するなら、いかなる思想、いかなる批判であれ、そして、たとえそれがわれわれ自身にきびしい矢を放つものであったとしても、その思想、批判の自由を擁護するでありましょう。 ——中東情勢についての判断を下すさいには、ドイツ人がユダヤ人同胞にもたらした運命がイスラエルの建国のひき金となったこと、そのさいの諸条件が今日なおこの地域の人びとの重荷となり、人びとを危険に曝しているのだ、ということを考えていただきたい。 ——東側の隣人たちの戦時中の艱難を思うとき、これらの諸国との対立解消、緊張緩和、平和な隣人関係がドイツ外交政策の中心課題でありつづけることの理解が深まるでありましょう。双方が互いに心に刻み合い、たがいに尊敬し合うことが求められているのであり、人間としても、文化の面でも、そしてまたつまるところ歴史的にも、そうであってしかるべき理由があるのであります。 ソ連共産党のゴルバチョフ書記長は、ソ連指導部には大戦終結40年目にあたって反ドイツ感情をかきたてるつもりはないと言明いたしました。ソ連は諸民族の間の友情を支持する、というのであります。 東西間の理解、そしてまた全ヨーロッパにおける人権尊重に対するソ連の貢献について問いかけている時であればこそ、モスクワからのこうした兆しを見のがしてはなりますまい。われわれはソ連邦諸民族との友情を望んでおるのであります。 人間の一生、民族の運命にあって、40年という歳月は大きな役割を果たしております。 当時責任ある立場にいた父たちの世代が完全に交替するまでに40年が必要だったのです。 われわれのもとでは新しい世代が政治の責任をとれるだけに成長してまいりました。若い人たちにかつて起ったことの責任はありません。しかし、(その後の)歴史のなかでそうした出来事から生じてきたことに対しては責任があります。 われわれ年長者は若者に対し、夢を実現する義務は負っておりません。われわれの義務は率直さであります。心に刻みつづけるということがきわめて重要なのはなぜか、このことを若い人びとが理解できるよう手助けせねばならないのです。ユートピア的な救済論に逃避したり、道徳的に傲慢不遜になったりすることなく、歴史の真実を冷静かつ公平に見つめることができるよう、若い人びとの助力をしたいと考えるのであります。 人間は何をしかねないのか——これをわれわれは自らの歴史から学びます。でありますから、われわれは今や別種の、よりよい人間になったなどと思い上がってはなりません。 道徳に究極の完成はありえません——いかなる人間にとっても、また、いかなる土地においてもそうであります。われわれは人間として学んでまいりました。これからも人間として危険に曝されつづけるでありましょう。しかし、われわれにはこうした危険を繰り返し乗り越えていくだけの力がそなわっております。 ヒトラーはいつも、偏見と敵意と憎悪とをかきたてつづけることに腐心しておりました。 若い人たちにお願いしたい。 他の人びとに対する敵意や憎悪に駆り立てられることのないようにしていただきたい。 ロシア人やアメリカ人、 ユダヤ人やトルコ人、 オールタナティヴを唱える人びとや保守主義者、 黒人や白人 これらの人たちに対する敵意や憎悪に駆り立てられることのないようにしていただきたい。 若い人たちは、たがいに敵対するのではなく、たがいに手をとり合って生きていくことを学んでいただきたい。 民主的に選ばれたわれわれ政治家にもこのことを肝に銘じさせてくれる諸君であってほしい。そして範を示してほしい。 自由を尊重しよう。 平和のために尽力しよう。 公正をよりどころにしよう。 正義については内面の規範に従おう。 今日五月八日にさいし、能うかぎり真実を直視しようではありませんか。
重要! 『ベラルーシで現実をみた医師の考察』「米国在住」氏より貴重な情報です. http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/09a956287088bbea56572eb93a41ee86 1) 激烈な初期症状 http://www.twitlonger.com/show/burrc5 (2011/07/25) 2) 軽度の知能低下 http://www.twitlonger.com/show/busdm7 (2011/07/25) 3) 放射線に対する感覚的感受性 http://www.twitlonger.com/show/bus4n3 (2011/07/25) 4) β線核種が大変多い http://www.twitlonger.com/show/c7a1fg (2011/08/06) 5) クエン酸は血管内膜炎を治す薬ではない http://www.twitlonger.com/show/c79j7g (2011/08/06) 6) アップルペクチンの実験結果  http://www.twitlonger.com/show/c79or9 (2011/08/06) 7) γ線しか測れないシンチレータ式機種  http://www.twitlonger.com/show/c793ef (2011/08/06) 8) 放射性物質の影響は2種類  http://www.twitlonger.com/show/c8lmk7 (2011/08/08) 9) β線を無視するように誘導する理由 http://www.twitlonger.com/show/c8t7b1 (2011/08/08) 10) 311前の発想は、被害を増加させる http://www.twitlonger.com/show/c9786a (2011/08/09) 11) 現実問題としてどうするか http://www.twitlonger.com/show/cack2u (2011/08/10) 12) 皮膚症状 http://www.twitlonger.com/show/cbgba5 (2011/08/12) 13) 血管内膜炎/心筋梗塞 http://www.twitlonger.com/show/cce5le (2011/08/13) 14) 中枢障害/医療崩壊 http://www.twitlonger.com/show/cceiae (2011/08/13) 15) アップルペクチンの服用 http://www.twitlonger.com/show/ceah4g (2011/08/16) 16) 西日本の内部被曝/亜急性甲状腺炎  http://www.twitlonger.com/show/ch4b49 (2011/08/20) 17) 行政に完全に頼れない http://www.twitlonger.com/show/ch3klb (2011/08/20) 18) β線源がないと、症状の進行を説明できない http://www.twitlonger.com/show/cp4918 (2011/08/30)

2013年5月1日水曜日

被ばくをめぐる隠蔽と責任回避の連鎖. http://onigumo.sapolog.com/e392999.html 先日、「ふくしま集団疎開裁判」の高裁決定が出た。詳しくは以下を参照していただきたいのだが、低線量被曝の影響について認めながらも、集団疎開を認めないという理解しがたい判断だった。 司法も健康被害を懸念-「ふくしま集団疎開裁判」、高裁決定出る-   そもそもなぜ「ふくしま集団疎開裁判」を起こさねばならなかったのだろう。それは、国が福島第一原発から大量の放射性物質が放出されたことを知っていながら、速やかに国民にそのことを知らせず、また適切な避難をさせなかったことに起因している。もし、国が高濃度汚染地域の人たちの避難を義務づけ、また年1ミリシーベルト以上になる地域の住民に避難の権利を認めて移住や新生活の補償をしていたなら、おそらく裁判を起こすこともなかっただろう。避難したくてもできない弱者がたくさんいるのであり、その人たちの補償と支援こそ国の責任だ。  たとえば福島市の市街地では、実際には飲食も禁じられている放射線管理区域の基準(3カ月1.3ミリシーベルト)を超える毎時0.75マイクロシーベルトの地域は半分以上もあり、年8ミリシーベルト(毎時1マイクロシーベルト)以上の場所が市街地の28%もあるという。 福島市街地の半分は居住不適(ヤフーニュース)  チェルノブイリの原発事故でも、事故直後ではないものの、年間被ばく量が1ミリシーベルト以上の地域の住民は、移住の権利が認められた。  ところが除染をして空間線量を年20ミリシーベルト以下に下げれば居住可として、避難した住民すら汚染地に戻そうというのが日本の方針だ。 「脱ひばくを実現する移住法」制定への提言・松井英介(明日うらしま)  チェルノブイリでは大変な健康被害が生じ、それは今も続いている。それなのに、日本政府は放射能管理区域よりも線量の高いところに人を住まわせて被ばくさせようとしている。もちろんチェルノブイリと福島では同じではないが、だからといって健康被害が生じないなどという保障はなにもない。  福島第一原発が次々と爆発したとき、チェルノブイリの被害を知っている一部の人はいち早く避難をした。しかし、多くの日本人はマスコミに登場した「格納容器は健全です」という御用学者の言葉を信じてしまった。私も、原発が爆発した時、放射性物質が放出されたことはもちろん分かったが、原子炉が大破したチェルノブイリのような大量放出にはならないだろうと何となく思ってしまった。  しかし、米国はすぐに福一から80キロ圏内の米国人を避難させた。私は2011年3月下旬から4月上旬にかけて東京に行ったが、東京には外国人の姿がほとんど見られなかった。米国にはSPEEDIの情報が伝えられ、首都圏すら危険であることが分かっていたのである。  チェルノブイリの前例がありながら日本政府は「避難の権利」を認めるという選択をせず、除染で対応するという方針を選んだ。「避難の権利」を認めてしまったなら、低線量被ばくによる健康被害を認めなければならない。これを認めたら、あとで裁判などになったときに不利になる。国の判断には、責任回避が先にあるのだろう。さらに、人口密度の高い日本で「年1ミリシーベルト」を基準に避難の権利を認めたなら、移住に伴う補償費用が莫大になる。  嘘をついたらその嘘を隠すためにさらに嘘をつくことになる。初めの判断を誤ったなら、あるいは初めに責任回避を優先したら、そのためにずっと嘘をつきつづけなければならない。嘘や隠蔽の連鎖だ。今の日本はそんな状況にあるように思えてならない。  裁判所も福島では健康被害が懸念されると認識している。それでも子どもたちの集団疎開を認めようとしない。裁判所も国の決定に逆らえないということなのだろうか。  私は、被ばくを回避するためには避難するのがベストだと思っている。とりわけ子どもたちは少しでも安全なところで生活してほしいと願っている。ただし、このブログでも福島の人たちに避難を呼びかけることはしていない。チェルノブイリでも高濃度汚染地域に住み続ける高齢者がいる。彼らにとっては避難することこそ苦痛なのだろうし、彼らの選択を批判することはできない。  現状では、避難するか否かは最終的には個人個人の判断に任せるしかない。しかし避難できる人の大半はすでに避難しているのだと思う。その一方で、避難したいのにさまざまな理由で避難できない人、またリスクは小さいと判断して汚染地域に住むと決意した人たちがいると思うと、何と言っていいのか分からない複雑な心境になる。こんな風に人々を引き裂いてしまうのが原発事故という現実なのだ。
必読!「第3章 チェルノブイリ大惨事後の総罹病率と認定障害」 http://www.iwanami.co.jp/.PDFS/02/7/0238780.pdf 子どもの健康状態はチェルノブイリ事故の3年後から急速に悪化(ウクライナの汚染地域)。86年に子どもの1割未満だった「第3度」以上が、91年には過半に増加。40頁掲載データよりグラフ作成した<.